MarketsのB2Bでの国際販売

このガイドは、Marketsを利用しているストア向けです。Marketsを使わない場合は、代わりにB2Bでの国際販売を参照してください。

Shopifyの [Markets] 機能は、グローバルなB2B販売の管理と拡大をサポートします。この機能で次のことができます。

新しいマーケットに展開する。
言語や通貨、ドメインを設定して、それぞれのB2Bマーケットに合わせた顧客体験をカスタマイズできます。
配送と配達の料金を設定し、マーケットのニーズに合わせて配送オプションをカスタマイズできます。

Marketsでの注文および下書き注文のローカル通貨対応

国際販売にMarketsを使用する場合、現地通貨と価格はお客様の注文に関連する市場によって決定されます。

注文、税、関税に関連付けられているマーケットは、お客様の配送先住所によって決定されます。お客様を注文に追加すると、価格設定が更新され、お客様のマーケット通貨が表示されます。

ストア通貨ではない現地通貨が表示された下書き注文では、下書き注文の作成時に外国為替レートが計算されます。為替レートが変動したかどうかにかかわらず、このレートは固定されて請求書で使用されます。ただし、注文を下書きとして保存して後で編集すると、注文全体の価格は編集を行った時点での外国為替レートを使用して更新されます。

下書き注文に別の価格設定と通貨を使用する場合は、価格設定を変更し、注文の価格設定の変更による次の影響を確認してください。

税金は、ロケーションに応じて商品価格に含めることも含めないこともできます。たとえば、アメリカのマーケットにおける注文の場合、税別価格であるのに対し、ドイツのマーケットにおける注文の場合では税込価格です。
税率はマーケットによって異なります。チェックアウト時に、お客様が配送先住所を当初のマーケット外の住所に変更した場合、その配送先住所に対応した正しい税率が適用されます。注文のマーケットや、それに伴う税込または税別の設定は変更されません。
外部サービスを使用してマーケットの外国為替レートが決定される場合、注文の価格設定はそのサービスの為替レートによって決定されます。ただし、Shopify ペイメントはShopifyによって選択されたマーケットに基づくレートによって支払いの計算を行います。そのため、注文の請求金額が決済時に受け取る金額と異なる場合があります。詳細については、「通貨両替と為替レート」を参照してください。
メーカー希望小売価格 (MSRP)：商品をお客様のマーケットのMSRPで販売する義務が課されている場合、マーケットを切り替えて代替マーケット価格を使用すると、契約違反になる可能性があります。

Marketsで下書き注文の通貨を変更する方法

デフォルトでは、お客様が追加される前にマーケット欄にバックアップ地域マーケットが表示されます。お客様の住所が追加されると、関連付けられたマーケットと通貨が表示されます。

配送先住所が追加されると、その住所に対応するマーケットとマーケットの通貨が表示されます。下書き注文に適用する通貨を別のものに選択できます。価格設定を変更する前に、価格設定変更の影響を確認してください。

注文の価格は関連マーケットの通貨で表示されますが、次のいずれかの変更を注文に加えた場合は例外です。

カスタム項目またはカスタム注文のディスカウントを追加すると、ストア通貨で [ディスカウント価格] が表示されます。
カスタム配送料を追加すると、[価格] はストア通貨で表示されます。
カスタムアイテムを追加すると、ストア通貨で [価格] が表示されます。

これらの変更を加えると、注文の価格はお客様のマーケット通貨で表示されます。

Marketsでの多通貨販売

Marketsのローカル通貨機能を使えば、お客様の現地通貨で販売できます。デフォルトでは、マーケットの通貨は選択した地域の通貨に設定されます。マーケットに適用する通貨を選択でき、お客様の配送先住所に基づいて設定された通貨で、オンラインストアやカート、チェックアウト、下書き注文の価格が表示されます。たとえば、北米のB2Bマーケットの通貨が米ドルに設定されている場合、カナダのお客様にはオンラインストアで米ドル価格が表示されます。設定をローカル通貨に変更すると、同じお客様にはオンラインストアでカナダドル (CAD) 価格が表示されます。

マーケットを作成またはカスタマイズするとき、自動通貨換算を使うか手動でレートを設定するかを選べます。また、通貨換算時の端数処理の有無も決められます。マーケットの通貨設定について、詳しくはこちらをご覧ください。