Shopify POSの使用開始チェックリスト

このチェックリストでは、Shopify POSの使用を開始する際の重要なマイルストーンに関するガイダンスとリソースを得ることができます。各トピックには、詳細内容とリソースのリンクが含まれています。このチェックリストを印刷するか、PDF形式でダウンロードすると、設定プロセス中に参照するのに役立ちます。

Shopify POSの使用を開始する前に、データの移行や追加商品の整理Shopify POSの設定を行う必要があります。

開始する

Shopify POSの使用を開始する前に、アカウントを管理するためのセクションとなる、管理画面にログインする必要があります。この管理画面では、決済とサブスクリプションの設定を管理する、お客様や商品などのデータを一括編集する、配送オプションなどのオムニチャネルを設定することができます。

オンラインストアも開設する場合は、「新しいShopifyストアを始めるための一般的なチェックリスト」を参照してください。

データを移行する

Shopifyでの販売を開始するうえで一番大切な最初のステップは、管理画面へのデータ移行と商品追加です。別のプラットフォームからデータを移行する場合は、注文、商品、お客様の各情報をインポートできます。データを移行する前に、データ移行に関するドキュメントを確認してください。

Quickbooksからのデータを移行する場合は、QuickBooks Desktop POSからの移行に関する概要を参照してください。

以下に示しているオプションを使用して、データを移行または追加できます。

データ移行オプション
移行オプション 説明
個別に追加 商品お客様のデータを手動で1件ずつ追加します。これは、初めてデータを作成する場合に最適な方法です。
CSVのインポート 管理画面から直接CSVファイルを使用して、商品お客様をインポートします。
移行の外部アプリ データ移行の外部アプリを使用してデータを移行すると、CSVをインポートする際にフィールドマッピングを手動で行う必要がなくなります。

商品、お客様、注文履歴のデータを移行する順序は重要です。Shopifyでお客様の取引履歴すべてに必ずアクセスできるようにするには、このページに記載された以下の移行順序のとおりに行う必要があります。

  1. 商品を移行する
  2. お客様を移行する
  3. 注文履歴を移行する
  4. ギフトカードを移行する

ストアのデータ移行に関してサポートが必要な場合は、Shopifyパートナーによる支援を利用することを検討してください。Shopifyパートナーは、ShopifyのマーチャントやShopifyを始めて間もないユーザーのためにサービスを提供する、信頼できる外部代理店およびフリーランサーです。

1. 商品を移行する

商品データを移行すると、すべての商品リスト、商品バリエーション、商品コレクションが、Shopifyに入力されます。商品を移行する前に、Shopifyストアのコレクションの準備を整え、移行の際に適切なコレクションに商品を割り当てることを検討してください。

Shopifyに商品を追加した後は、商品データをPOS販売チャネルでも利用できるように設定して、Shopify POSで表示されるようにする必要があります。CSVファイルを使用することにより、手動または一括で販売チャネルの商品データを追加または除外することができます。

2. お客様データを移行する

お客様データを移行すると、お客様の記録はすべて管理画面で閲覧できるようになります。お客様データには、お客様の連絡先情報、住所、マーケティングに関する希望内容などの情報が記録されています。

3. 注文履歴を移行する

商品販売およびお客様の購入履歴に関する情報は、注文データを移行することで、Shopifyストアに確実に移行されます。お客様が返品または交換が可能なすべての注文履歴にアクセスできるよう、ストアの返品ポリシー期間内であるすべての注文履歴を移行することを検討してください。ただし、ベストプラクティスは過去2~5年間の注文の情報をインポートすることです。

ストアで新しい注文を受注するたびに、新規注文通知が届きます。注文をインポートした場合も、それぞれに対して新規注文通知を受け取ります。

大量の注文履歴をストアにインポートする際に、各注文に関する通知を受け取りたくない場合は、管理画面の [設定] > [通知] で新しい注文通知を無効にします。外部アプリを使用して注文をインポートする場合、その手順についてはアプリ開発者にお問い合わせください。

4. ギフトカードを移行する

以前のストアで使用できるギフトカードを移行する場合、Shopifyストアを公開する直前に、ギフトカードのデータをShopifyに移行する必要があります。Shopifyではギフトカードを編集したり、削除したりできません。そのため、ギフトカードのデータをインポートしてから、以前のストアでお客様がギフトカードを使用した場合、ストアオーナーはShopifyでギフトカードを更新することができません。

ギフトカードを移行する前に、以下の検討事項を確認してください。

  • ギフトカード番号は暗号化されています。ギフトカードを作成すると、管理画面には最後の4桁だけが表示されます。ギフトカード番号の記録を保存しておきたい場合は、外部データベースを使用する必要があります。
  • ギフトカードは無効にできますが、削除はできません。元のギフトカードが無効になっていても、後日そのカードと同じギフトカード番号を再び使用することはできません。

また、ギフトカード移行の外部アプリを使用して、既存のギフトカードすべてをShopifyに移行することもできます。

商品を整理する

管理画面で商品を自動コレクション手動コレクションにグループ化して、商品をカテゴリー別に見つけやすくすることができます。

コレクション

商品は、自動コレクション手動コレクションにグループ化することにより、カテゴリー別に見つけやすくすることができます。このコレクションは、管理画面で設定する必要があります。

一括編集ツールを使用して、複数の商品および商品バリエーションを同時に変更できます。

バーコード

バーコードとSKU (最小管理単位) の両方を設定できます。バーコードスキャナーでバーコードを読み込むと、Shopify POS商品データを呼び出すことができます。SKUは、商品参照用に内部で使用されます。

バーコードラベルは、対応地域のShopifyハードウェアストアまたは外部ベンダーから購入できます。ラベルは、ソフトウェアとプリンターに対応するサイズを購入してください。

Shopifyの商品のバーコードラベルを印刷するには、対応しているプリンターと関連ソフトウェアを使用する必要があります。

在庫管理

Shopifyのロケーションとは、商品の販売、注文の配送やフルフィルメント、在庫の仕入れを行うアプリや実際の拠点を指します。在庫は、ロケーション機能と在庫管理アプリを使用して管理します。

複数のロケーションを設定することにより、ビジネス全体で在庫を把握しやすくなります。在庫の変化に合わせて在庫を追跡することにより、すべての商品を整理して最新の状態に保つことができます。

設定できるロケーション数はShopifyのプランによって異なります。

一括編集ツールを使用すると、複数の商品とそのバリエーションの在庫に関する変更を同時に実行できます。

Shopify POSを設定する

管理画面について理解し、ストアにデータを追加した後は、Shopify POSを設定します。

Shopify POSの使用を開始する

Shopify POSアプリは、デバイスが最新の状態になっていることを確認した後にインストールしてください。

POSアプリのサブスクリプションを管理する

POSアプリのサブスクリプションは、ビジネスのニーズと各店舗ロケーションのニーズに合わせて選択してください。POSアプリのサブスクリプションを選択するには、管理画面にログインし、[販売チャネル][POS] に移動します。

POSにスタッフを追加する

POSアプリを開いてログインします。複数のロケーションがある場合は、ロケーションを選択する指示が表示されます。ここでは、POSアプリへのアクセス権と管理画面へのアクセス権の両方を持つスタッフを追加できます。Shopify Proプランに加入している場合は、POSへのアクセス権のみを持つスタッフを追加することも可能です。

アプリをインストールする

アプリは、Shopify App Storeで探してインストールすることができます。Shopify POSの利用を開始する前に、アプリをテストすることを検討してください。Shopify POSに対応するアプリを見つけるには、[絞り込む] を選択し、[Shopify POSとの連携] のフィルターにチェックを入れます。

アプリをインストールする前に、アプリの機能を注意深く確認してください。一部のアプリにはトライアル期間がある場合があります。不要な請求を回避するために、トライアル期間が終了する前に、アプリを必ずアンインストールしてください。

Shopify POSで注文を処理する

Shopify POSで、決済方法、税金、ギフトカード、配送と配達について設定します。

決済方法

Shopifyペイメントまたは外部の決済ゲートウェイサービスを使用して、クレジットカード決済を処理できます。Shopifyペイメントは、ストアオーナーが管理画面で設定できます。外部決済機関を使用して決済を処理する場合は、Shopify POSでクレジットカードの手動入力オプションを使用し、決済処理サービスが提供する、カード決済の追跡が可能な特定の外部アプリを設定する必要があります。

キャッシュ決済は自動的に有効になります。キャッシュの受け付けを停止する場合は、POSアプリの決済設定でキャッシュ決済を無効化することができます。

最も一般的な売上税の計算は、デフォルトの売上税率を使用して設定できます。デフォルトの税率を使用する予定の場合は、その税率が自身のストアの条件に適しており、最新および正確であることを確認してください。

ギフトカード

Shopify POSでは、デジタルおよび物理的なギフトカードを販売および使用することができます。デジタルギフトカードは、購入時にお客様にメールで送信されます。デバイスのカメラまたはバーコードスキャナーでスキャンできる、ブランドオリジナルの物理的なギフトカードを注文することも可能です。

バーコードスキャナー (二次元) やデバイスのカメラでは、Shopifyハードウェアストアから購入された物理的なギフトカードのみスキャンできます。これらのギフトカードには、カードの固有IDの読み取りに使用するQRコードが記載されています。

外部サービスの物理的なギフトカードの使用を予定している場合は、そのカードの固有IDを毎回手動で入力する必要があります。外部サービスのギフトカードをスキャンする機能はありません。この固有IDを登録するには、IDが8~20文字である必要があります。

配送と配達

お客様が商品を受け取る方法 (配送、店舗受取、ローカルデリバリー) を設定します。USPSの配送ラベルは、管理画面のShopify Shippingで購入して印刷することができます。Shopify POSから直接注文を発送できるのは、POS Proプランを利用している場合のみです。

複雑な配送要件がある場合は、Shopify App Storeで配送の外部アプリを使用できます。

POSハードウェアを設定する

POSハードウェアは、ビジネスのニーズに合わせて設定します。バーコードのスキャン、レシートの印刷、キャッシュでの販売などのニーズを考慮して、どのハードウェアが最も使いやすいか判断してください。

各ハードウェアには、Shopify POSアプリ内にそれぞれに対応した固有の手順があります。対応するハードウェアはハードウェアの概要に表示されます。

POSハードウェア

各ハードウェアのタイプに応じた各種のオプションを比較して、ビジネスに最も適した選択肢を選んでください。

Shopify POSをカスタマイズする

ビジネスのニーズに合わせて、POSアプリの設定とレイアウトを設定できます。

Shopify POSを設定する

POSをダークモードまたはライトモードに設定し、デバイスでの自動ロックを有効にするかどうかを選択します。

Shopify POSのデフォルト言語を変更する場合は、iOSデバイスまたはAndroidデバイスでデフォルト言語を変更する必要があります。Shopify POSは20以上の言語に対応しています。

スマートグリッドをカスタマイズする

POSアプリのスマートグリッドはカスタマイズ可能です。頻繁に使用する機能 (カスタム手数料など) をスマートグリッドのタイルとして保存することで、その機能にすばやくアクセスできるようになります。

レシートをカスタマイズする

レシートにヘッダー、フッター、ロゴを追加できます。また、各取引の後に印刷するデフォルトのレシート枚数をカスタマイズすることも可能です。

また、お客様にメールまたはSMSレシートを送信することもできます。このデジタルレシートは管理画面でカスタマイズできます。

Shopify POSの使用開始を準備する

Shopify POSをカスタマイズした後は、ディスカウントの設定、テスト取引の処理、スタッフのトレーニングを行って、POSの使用開始準備を行います。

ディスカウント

ディスカウントは、POSアプリを使用して注文全体、個々の商品、送料に適用できます。クーポンコードを使用することなく、各商品のセール価格を設定することも可能です。ディスカウントは、管理画面で作成する必要があります。

自動ディスカウントおよび組み合わせディスカウントは、POS Proプランに加入しているPOSロケーションでのみ利用可能です。

テスト取引の処理

Shopify POSの使用を開始する前に、テスト取引を処理して、決済が正しく設定されていることを確認してください。テスト取引を処理する際は、1ドル分のカスタム販売を実行します。その際は処理手数料が発生し、その手数料は返金されないため、カスタム販売の価格は低く設定してください。

販売処理が完了した後は、銀行振込が行われたかどうかを3営業日以内にチェックして、振込額がビジネスの銀行口座に入金されたことを確認します。

決済が正しく設定されていることを確認した後は、テストした1米ドルのカスタム販売の返金を行います。

スタッフにShopify POSの使用方法をトレーニングする

スタッフがどのようなトレーニングを必要としているかは、スタッフの役割と権限によって決まります。

Shopify POSアプリの使用開始後

Shopify POSの使用を開始したなら、注文の管理方法と、レポートを活用してストアのパフォーマンスを分析する方法をしっかり把握しておきましょう。

注文を管理する

POSアプリで注文を処理すると、注文は管理画面の [注文] ページに表示されます。

レポートを活用してデータを分析する

ストアの公開後、ストア分析機能とレポートを活用して、ストアのパフォーマンスを把握し、お客様と取引に関するインサイトを得ることができます。管理画面のPoint of Saleの概要では、小売ビジネスのパフォーマンスに関する高度な情報を表示できます。POSアプリ自体および管理画面の [レポート] セクションから、より詳細な分析データを表示できます。

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