以前の分析エクスペリエンスからの更新
新しいShopifyストア分析では、一部のデータの表示方法や一部のレポート名の調整など、一部の情報が更新されました。このページでは、新しいストア分析で行われた変更について説明します。
目次
新しいストア分析の制限事項
現在、新しいShopifyストア分析には、以下の制限があります。
- 新しいストア分析ではベンチマークが利用できません。
現在、モバイルデバイス上での新しいShopifyストア分析は、表示専用となっております。
管理画面の他のページにある一部のデフォルトのShopifyレポートと分析では、以前のストア分析フレームワークを引き続き使用しています。これらのレポートは、後日、新しいストア分析フレームワークに移行されます。
-
セッションベースの指標の履歴データがさかのぼるのは2022年10月1日までです。その日付より前のデータは、セッションベースの指標では利用できません。以下の指標に影響があります。
- カート追加率
- 直帰率
- バウンス
- チェックアウトのコンバージョン率
- チェックアウトが完了した割合
- コンバージョン率 (オンラインストア)
- オンラインストア訪問者数
- ページビュー数
- セッションごとのページビュー数
- チェックアウトに到達した割合
- セッション時間
- セッション
- チェックアウトを完了したセッション数
- チェックアウトに達したセッション数
- カートに商品が追加されたセッション数
[新しいカスタムレポート] と [従来のカスタムレポート] タブのコンテンツ
新しいShopifyストア分析を使用すると、たくさんのデフォルトのShopifyレポートが利用できます。これは管理画面の [レポート] リストの [新規] タブから利用できます。これらの新しいレポートでは、集客、セッション、売上など、同じレポートカテゴリーが使用されます。
現在、一部のレポートでは以前のストア分析フレームワークを引き続き使用していて、管理画面の [レポート] リストの [新規] タブにも含まれています。レポートで以前のストア分析フレームワークを引き続き使用している場合、設定パネルでレポートをカスタマイズしたり、可視化を選択したりなど、新しいストア分析の機能を使用してレポートをカスタマイズすることはできません。以前のストア分析フレームワークを引き続き使用しているレポートについて詳しくはこちらをご覧ください。
[従来のカスタムレポート] タブには、以前のストア分析フレームワークも使用しているすべての既存のカスタムレポートが含まれています。カスタムレポート移行ツールを使用して、対象となるカスタムレポートを新しいストア分析フレームワークに移行することができます。新しいストア分析フレームワークを使用して新しいカスタムレポートを作成するには、新しいデータ探索を作成する必要があります。
データの表示方法の変更点
新しいShopifyストア分析の一部の主要なデータが表示される方法には、以下に示すいくつかの一般的な変更が加えられています。
- 以前の分析では、デフォルトで販売時の商品名、バリエーションの名前、SKU、販売元を使用しています。新しいストア分析では、デフォルトで現在の商品名、バリエーションの名前、SKU、販売元が使用されます。これにより、特に古い履歴データを見る場合、これらのディメンション別で分析された以前のレポートと新しいレポートの間にいくつかの明白な不一致が生じる可能性があります。以前のストア分析エクスペリエンスのデータを比較してより近いマッチングを行う場合は、新しい [販売時の商品名] フィールドの使用を検討してください。財務レポートでは、[販売時の商品名] と [販売時の商品バリエーションの名前] が引き続き使用されます。
- 新しいストア分析では、お客様ロケーションフィールドが更新され、お客様は「デフォルト」または直近で使用された住所だけでなく、既知のすべての住所に関連付けられています。さらに、お客様ロケーションのフォーマットは、
Toronto
ではなく、標準化されたロケーション名 (例:CA-ON-Toronto
) になっています。これは、顧客セグメンテーションツールでのロケーションと同様のフォーマットです。詳しくは、お客様ロケーションフィールドを、customer_countries、customer_regions、customer_citiesでフォーマットする方法をご覧ください。
レポート名とフレームワークの変更点
各デフォルトのShopifyレポートのコンテンツをより正確に表すために、新しいShopifyストア分析の一部のレポート名が変更されました。一部のデフォルトのレポートでは、以前のストア分析フレームワークを一時的に使用しています。つまり、新しい設定パネルと可視化を使用して編集することはできません。
また、以前のストア分析エクスペリエンスにおける [オンラインストアカート分析] レポートは、新しいレポートである [一緒に購入されたアイテム] レポートに完全に置き換えられました。[一緒に購入されたアイテム] レポートについて詳しくは、こちらをご覧ください。
現在、レポートで新しいタイトルが使用されているかどうかを判断し、レポートが新しいストア分析フレームワークを使用しているかどうかを確認するには、以下の表を参照してください。
以前のレポート名 | 新しいレポート名 | 新しいストア分析に移行済みか |
---|---|---|
- | 時間の経過によるリピーター率 | ✔ |
- | 新規顧客とリピーターの比較 | ✔ |
商品別のABC分析 | 商品のABC分析 | ✘ |
受領率 | 受領率 | ✔ |
1日あたりの平均販売在庫 | 商品別の毎日販売された在庫 | ✘ |
時間の経過による平均注文金額 | 時間の経過による平均注文金額 | ✔ |
売上原価 | 注文別の商品販売費用 | ✔ |
ロケーション別のお客様 | ロケーション別のお客様 | ✔ |
予測される購入額の階層別顧客 | 予測される購入額の階層 | ✔ |
時間の経過によるお客様数の変化 | 新しいお客様とリピーターの経時的な比較 | ✔ |
在庫残存日数 | 商品ごとの在庫がなくなるまでの日数 | ✘ |
ディスカウント | 注文別のディスカウント | ✔ |
新規のお客様とリピーターへの販売の比較 | 新しいお客様とリピーターの売上比較 | ✔ |
不正なチャージバック率 | チャージバック率 (不正注文) | ✘ |
不正なチャージバックの量 | チャージバック額 (不正注文) | ✘ |
時間の経過によるフルフィルメント | 時間の経過による発送済みの注文 | ✔ |
フルフィルメント、配送、配達所要時間 | 注文から配送までのスピード | ✔ |
ギフトカードの売上 | ギフトカードによる純売上高 | ✔ |
ギフトカードの残高 | 未使用のギフトカード残高 | ✘ |
月別の決済総額 | 受け付けた決済 | ✘ |
売上総利益 | 注文別の売上総利益 | ✔ |
総売上高 | 注文別の総売上高 | ✔ |
リスクの高い注文率 | リスクの高い注文率 | ✔ |
月末の在庫スナップショット | 月末の在庫スナップショット | ✘ |
月末の在庫値 | 月末の在庫値 | ✘ |
純売上高 | 注文別の純売上高 | ✔ |
純売上高 (費用を含む) | 注文別の純売上高 (費用を含む) | ✔ |
純売上高 (費用を除く) | 注文別の純売上高 (費用を除く) | ✔ |
一度限り訪問したお客様 | 一度限り訪問したお客様 | ✔ |
オンラインストアカート分析 | 一緒に購入されたアイテム | ✔ |
時間の経過によるオンラインストアのコンバージョン | 時間の経過によるコンバージョン率 | ✔ |
不正注文が理由でキャンセルされた注文 | 不正注文が理由でキャンセル済み | ✔ |
時間の経過による注文 | 時間の経過による注文 | ✔ |
全体的なチャージバック率 | チャージバック率 | ✘ |
タイプ別の決済 | 方法別の決済 | ✘ |
決済方法 | 決済サービス別の決済 | ✘ |
在庫販売率 | 売れた割合別の商品 | ✘ |
商品の注文と返品 | 商品別の注文と返品 | ✘ |
時間の経過に伴うおすすめ商品のコンバージョン | 時間の経過に伴うおすすめ商品のコンバージョン | ✘ |
POSロケーション別利益 | POSロケーション別の売上総利益 | ✔ |
商品別利益 | 商品別の売上総利益 | ✔ |
商品バリエーションSKU別利益 | 商品バリエーション別の売上総利益 | ✔ |
POSロケーション別のPOS販売 | POSロケーション別の販売合計 | ✔ |
商品別のPOS販売 | 商品別のPOS販売合計 | ✔ |
商品タイプ別のPOS販売 | 商品タイプ別のPOS販売合計 | ✔ |
商品バリエーションSKU別のPOS販売 | 商品バリエーション別のPOS販売合計 | ✔ |
商品の販売元別のPOS販売 | 販売元別のPOS販売合計 | ✔ |
レジを担当したスタッフ別によるPOS販売 | POSスタッフによる売上の合計 | ✔ |
レジを担当したスタッフ別によるPOS販売 (日毎) | POSスタッフによる日々の売上の合計 | ✔ |
販売に起因するスタッフによる小売売上 | スタッフメンバー別のPOS販売合計 | ✔ |
リピーター | リピーター | ✔ |
返品 | 注文別の返品合計数 | ✔ |
マーケティングに起因する売上 | マーケティングに起因する売上 | ✘ |
請求先ロケーション別の売上 | 請求先ロケーション別の販売合計 | ✔ |
チャネル別売上 | 販売チャネル別の販売合計 | ✔ |
チェックアウト通貨別売上 | 通貨別の販売合計 | ✔ |
顧客名別売上 | お客様別の販売合計 | ✔ |
ディスカウント別売上 | クーポンコードが適用された販売 | ✘ |
ディスカウント別売上 | アプリからのクーポンコードが適用された販売 | ✘ |
商品別売上 | 商品別の販売合計 | ✔ |
商品バリエーションSKU別売上 | 商品バリエーション別の販売合計 | ✔ |
商品販売元別売上 | 販売元別の販売合計 | ✔ |
トラフィックの参照元別売上 | 参照元別の販売合計 | ✔ |
時間の経過による売上 | 時間の経過による販売合計 | ✔ |
検索コンバージョン (時間経過) | 検索コンバージョン (時間経過) | ✘ |
商品別の販売率 | 販売率別の商品 | ✘ |
マーケティングに起因するセッション | マーケティングに起因するセッション | ✘ |
デバイス別セッション | デバイスタイプ別のセッション数 | ✔ |
ランディングページ別のセッション | ランディングページ別のセッション | ✔ |
ロケーションによるセッション | ロケーションによるセッション | ✔ |
参照元によるセッション | 参照元によるセッション | ✔ |
時間の経過によるセッション | 時間の経過によるセッション | ✔ |
配送 | 注文別の配送 | ✔ |
配送ラベル | 配送ラベル | ✘ |
時間の経過による配送ラベル | 時間の経過による配送ラベル | ✘ |
Shop Campaignsのインプレッション | Shop Campaignsのインプレッション | ✘ |
Shop Campaignsのパフォーマンス | Shop Campaignsのパフォーマンス | ✘ |
Shopチャネルの商品インプレッション | Shopチャネルの商品インプレッション | ✘ |
Shop Payのパフォーマンス | Shop Payのパフォーマンス | ✘ |
Shopストアのパフォーマンス | Shopストアのパフォーマンス | ✘ |
サマリー | サマリー | ✘ |
チップ | スタッフメンバー別のチップ | ✔ |
上位オンラインストア検索 | 上位オンラインストア検索 | ✘ |
クリックが行われなかった上位オンラインストア検索 | クリックが行われなかった上位オンラインストア検索 | ✘ |
結果の得られない上位オンラインストア検索 | 結果の得られない上位オンラインストア検索 | ✘ |
おすすめ商品のクリック率が低い上位商品 | おすすめ商品のクリック率が低い上位商品 | ✘ |
販売合計 | 販売合計の内訳 | ✔ |
ウェブパフォーマンス | ウェブパフォーマンス | ✘ |
一部のイベントと指標の変更点
新しいShopifyストア分析により、データプラットフォームが改善されたことで、より優れた信頼性の高いデータを提供できるようになりました。その結果、以下のイベントの追跡方法が変更されました。
新しいストア分析では、これらのイベントに基づく指標に変更が反映されます。この更新により、デフォルトのShopifyレポートと、これらの指標を使用してユーザーが作成する新しいデータ探索で、より正確なレポートが作成できるようになります。
以下の指標に影響があります。
- カート追加率
- 直帰率
- バウンス
- チェックアウトのコンバージョン率
- チェックアウトが完了した割合
- コンバージョン率 (オンラインストア)
- オンラインストア訪問者数
- ページビュー数
- セッションごとのページビュー数
- チェックアウトに到達した割合
- セッション時間
- セッション
- チェックアウトを完了したセッション数
- チェックアウトに達したセッション数
- カートに商品が追加されたセッション数
これらの指標を含むレポートとダッシュボードでは、新しいストア分析プラットフォーム立ち上げ前後のデータに変化が見られる場合があります。
チェックアウトを開始したときのカウント方法の変更点
お客様がチェックアウトに達したときのカウント方法が変更されました。この新しく改良された手法を通じて、すべてのショップでより一貫した測定が可能になります。履歴と比較する際の安定した基準を提供するために、この新しい手法を使用して2022年10月までデータをバックフィルしています。
以前は、次のページへの移動、クーポンコードの入力、ギフトカードなど、チェックアウト時にアクションを実行した時点でお客様をチェックアウトに到達したとしてカウントしていました。ボットアクティビティを除外した、信頼性の高いクリーンデータを提供するため、これらの入力アクションが必要です。新しい手法では、ボットアクティビティを除外するために使用するシグナルが拡大し、次のいずれかの方法でチェックアウトの読み込みを開始したセッションの合計数がカウントされます。
- ストアフロントカート
- チェックアウトのパーマリンク
- 共有チェックアウトウェブURL
- カートチェックアウトURL
- カートAPI
- チェックアウトAPI (現在は非推奨となり、2025年4月1日以降は利用できなくなります)
このカウントには、お客様がCookieに同意し、広告ブロッカーを使用しないセッションだけが含まれます。下書き注文の請求書、注文編集済みの請求書、交換、Shopify POSを通じて行われた取引は含まれません。
新しい方法は以前の方法よりも包括的で、より多くのcheckout_started
イベントをカウントできます。次の指標はこのイベントを使用して計算されるため、この変更によって変化する可能性があります。
- チェックアウトのコンバージョン率 (下がる可能性があります)
- チェックアウト到達率 (上がる可能性があります)
- チェックアウトに達したセッション数 (増える可能性があります)