Monerisカードリーダー
ストアでiPad向けShopify POS Classicを使用しており、加えてShopifyのプラン以上のプランを利用している場合、Moneris iPP320端末を使用して、タップ決済、チップ決済、スワイプ決済を受け付けることができます。Moneris iPP320端末を使用すると、主要なクレジットカード決済、デビットカード決済、ならびにApple PayおよびAndroid Payなどの非接触型決済すべてを受け付けることがきます。
このガイドを使用して端末を設定し、Shopify POSアプリから [クレジット/デビット] をタップしてカードの決済を行ってください。
POSデバイスでMoneris端末を有効にすると、Monerisはそのデバイスのカード取引のみを処理します。ストアの決済サービス設定でMonerisを有効にする必要はありません。
引き続きオンラインストアのためにShopify ペイメントをクレジットカード決済サービスとして使用でき、別のサポートされているカードリーダーを取り付けた他のPOSデバイスでShopify ペイメントを使用できます。
必要事項
ShopifyでMoneris iPP320端末を使用するには以下が必要です。
- Shopifyプラン以上のプランを利用しているストア
- iPad向けShopify POS Classic (バージョン3.5 以降)
- カナダに拠点を置くShopifyアカウント
- ストアの通貨がカナダドルに設定されていること
- 有効なMonerisマーチャントアカウント
- 電源に接続できること
- POSでイーサネットとWi-Fi両方のネットワークアクセスが可能であること
- iPad (端末はiPhoneまたはAndroid向けのShopify POSと互換性がありません)
ステップ1: 端末を接続する
端末には、端末をネットワークとAC電源アダプターに接続する1本の接続ケーブルが含まれています。
手順:
- 接続ケーブルのネットワークプラグをイーサネットジャックに差し込みます。
- 電源アダプターを接続ケーブルのポートに接続し、電源アダプターを電源に差し込みます。
- 接続ケーブルを決済端末の底の部分に差し込みます (コネクターはHDMIプラグに似ています)。端末付属のねじを使用して、ケーブルを端末に固定します。
端末を接続すると、ビープ音が鳴り、画面が点灯します。
ステップ2: 端末を設定する
端末を初めて起動すると、言語オプションで始まる端末設定を入力するよう求められます。端末に設定メニューの代わりに「ようこそ/Bonjour」が表示される場合、このガイドの「トラブルシューティング」セクションの手順に従って、再起動する必要があります。
Shopify POSで端末の使用を始める前に、正しい端末設定を入力する必要があります。以前に入力した端末設定の1つをキャンセルする必要がある場合は、赤のX
ボタンをクリックして再起動します。
設定処理の各手順で選択する必要がある設定は次のとおりです。
設定 | 説明 |
---|---|
言語/Langue | 英語はF1、フランス語はF4を押します。端末とレシートのデフォルト言語を設定します。 |
非接触型リーダー | 非接触型 (「タップ」) カードを有効にするにはF1を押します。 |
Mode |
F1を押してリストを下に移動させて [PCI] を選択し、緑のO ボタンを押して確定します。 |
イーサネットIPタイプ | 端末は動的アドレスを使用してネットワーク接続することも、ネットワーク設定を手動で指定することもできます。ほとんどの場合、動的アドレスを使用する必要があります。F4を押して [動的] を選択します。 |
IPホスト設定 | [公開]、[作成] の順に選択します (F1またはF4を押して選択を変更し、緑のO ボタンを押して確定します)。[IPG1] を選択し、緑の O ボタンを押して確定します。設定が完了してもカードリーダーが接続されない場合、IPG2またはIPG3を使用して設定手順を繰り返します。 |
自動DNS | 特別なネットワーク要件がない場合は、F1を押して [はい] を選択します。 |
IP設定再試行期間を入力する | このデフォルトは10です。緑のO ボタンを押して確定します。 |
ホスト接続タイムアウトを入力する | デフォルトは20です。緑の O ボタンを押して確定します。 |
カードのビープ音を消す | お客様が購入完了後にカードを挿入したままにしておくと、端末がビープ音を鳴らすかどうかを管理します。F1を押して [オン] を選択すると、カードが残っているときにビープ音が鳴りF4を押すと [オフ] が選択されます。 |
キャッシュバック | F4を押して [いいえ] を選択します。Shopify POSはキャッシュバックをサポートしていません。 |
サーチャージ |
[なし] (F1またはF4を押して選択を変更) を選択し、緑のO ボタンを押して確定します。Shopify POSはサーチャージをサポートしていません。 |
ステータスレポート | この機能を有効にするにはF1を押します。 |
ERNEX | ERNEXロイヤリティカードシステムを無効にするには F4を押します。Shopify POSはERNEXをサポートしていません。 |
設定を入力すると、端末はほぼ使用できる状態です。緑のO
ボタンを2回押して、ようこそ/Bonjour画面を表示します。端末のネットワーク設定を変更した場合は、ようこそ/Bonjour画面が表示される前に自動的に再起動します。
ステップ3: 新しい端末を使用するためにShopify POSを設定する
端末を設定したら、iPadのShopify POSアプリで端末を有効にできます。この手順を完了するには、端末またはメールでMonerisから受け取った『Monerisマーチャント情報シート』を参照する必要があります。
手順:
- Shopify POSから [ストア] > [決済タイプ] の順にタップします。
-
[Moneris端末] をタップします。
- [切り替えボタン] をタップしてMoneris端末を有効にします。そうするとIPアドレス、マーチャントIDおよびECR IDの入力が必要な3つのフィールドが表示されます。
- 端末のIPアドレスを入力します。F2およびF3の順に押すと、端末にIPアドレスが表示されます。そのIPアドレスを端末に表示されるのと同じ方法でiPadに入力します。アドレスはピリオドで区切られた複数の数字4セットの組み合わせです。
- マーチャントIDを入力します。これは『Monerisマーチャント情報シート』に含まれています。マーチャントIDは一般に0030で始まる13桁の番号です。Moneris端末が複数ある場合、マーチャントIDはあなたのアカウント番号であるため、すべて同じになります。
- 『Monerisマーチャント情報シート』に含まれているECR IDを入力します。ECR IDは、各端末固有の番号です。これは一般に8桁の長さで、『Monerisマーチャント情報シート』のデビット/クレジットECRに表示されます。ECR IDは端末のシリアル番号と同じではありませんのでご注意ください。
- これらの設定を入力したら、iPad画面の右上にある [端末を初期化] をタップします。初期化には1分ほどかかる場合があります。完了すると、Shopify POSから通知されます。この処理により、設定が正しいことを確認し、端末をマーチャントアカウント情報で更新します。
Monerisでアカウントを変更した場合は (処理限度や受け付ける決済の形式を変更するなど)、設定画面に戻り [端末を初期化] を再度タップして変更を有効にすることができます。
取引コード
Moneris iPP320で取引を処理した後、注文の詳細ページのタイムラインセクションで取引に関する情報を探せます。取引の参照番号の最後に、決済の処理方法を示す文字が表示されます。
コード | 説明 |
---|---|
S | カードをスワイプした。 |
M | カード情報を手動で入力した。 |
C | チップカードを挿入した。 |
H | EMVカードをタップした。 |
T | 非接触型磁気ストライプカードをタップした。 |
F | チップ失敗後にフォールバックスワイプをした。 |
G | すべてのカードインターフェイス (タップ、チップ、スワイプ) に失敗した後の手動入力。 |
Q | チップ失敗によりカードが拒否された。 |
手順:
- 管理画面の注文ページで、Moneris端末で処理した注文番号をクリックします。
-
タイムラインセクションで [xx.xxドルは半統合Monerisで決済を処理しました] をクリックします。
-
[ゲートウェイからの情報] をクリックします。
EMVレシートの詳細セクションにおいて、取引コードは参照番号の末尾にある文字です。
高度なネットワーク
ネットワークに問題がある場合、端末のイーサネットIPタイプを動的IPアドレスから静的IPアドレスに変更してから、端末に使用するアドレスを予約するためにネットワークルーターを設定できます。
手順:
- このガイドのトラブルシューティングセクションの手順に従って、端末を再起動します。
- 上記の設定表 (「手順2」を参照) の手順に従いますが、[動的] ではなくイーサネットIPタイプのプロンプトで [静的] を選択します。
- [静的] を選択したら、ルーターのIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、およびプライマリとサブのDNSサーバーを入力します (この情報はルーターの設定で確認できます)。
- 端末の設定を完了します。
トラブルシューティング
- 端末エラーの初期化に失敗した
- 端末のモデルとソフトウェアのバージョンを確認する
- 複数のiPadの使用
- 端末の設定メニューに戻る
- Shopify POSの接続エラー
- Moneris端末を再度初期化する
- PEDのシリアルナンバーエラー不一致の初期化に失敗した
- サポートへの問い合わせ
端末エラーの初期化に失敗した
場合によっては、Moneris端末でIPアドレスを変更されることがあります。端末を再度初期化する前に、上記の接続エラーの手順に従ってIPアドレスを確認して更新する必要があります。
端末のモデルとソフトウェアのバージョンを確認する
Shopify POSを使用するには、Moneris端末は、正しいソフトウェアがインストールされたiPP320である必要があります。端末の再起動時に表示されるシリアルナンバーを使用して、端末のソフトウェアのバージョンを確認できます。
手順:
- Moneris端末の背面にある端末のモデル番号がiPP320であることを確認します。
- 端末のプラグを抜き、再度差し込んで再起動します。
- 端末を再起動すると、4番目の画面に、ソフトウェアシリアル番号がUxxxx-xxxxxxxxの形式で表示されます。xは数字です。最初の4つの数字はソフトウェアのバージョンを表しています。最初の4つの数字が次のパターンのいずれかであることを確認します。 - 0224、0253
- 1117以上。
数字がこれらのパターンのいずれかと一致する場合、端末のソフトウェアはShopify POSと互換性があります。
複数のiPadの使用
Moneris端末は、一度に1台のiPadのみで接続する必要があります。複数のiPadを1台の端末に接続すると、ネットワーク接続が失敗し、売上が消えてしまう危険性があります。
店舗で複数のiPadを使って販売する場合、iPadごとにMoneris端末を追加する必要があります。
端末の設定メニューに戻る
新しい端末の電源を初めて入れると、端末の設定メニューが自動的に表示されます。端末の設定を変更する場合は、端末を再起動し、手動で設定メニューを開く必要があります。
手順:
- 端末を再起動するには、黄色の
<
ボタンと句読点.,#*
ボタンを同時に長押しします。端末の画面が点滅したら、ボタンを放します。 - 端末が再起動し、画面に「U-0224-NNNNNNNNN」のようなメッセージが表示されたら、赤色の
X
ボタンを押して放し、すぐに緑色のO
ボタンを押して設定メニューを開きます。 - 設定表の手順に従って (「手順2」を参照) 端末を設定します。
Shopify POSの接続エラー
ストア内のネットワーク接続が安定していない場合、Shopify POSは端末に接続できない場合があります。
端末のイーサネットIPタイプが動的に設定されている場合、ストア内のインターネット接続が失敗すると、Shopify POSとの接続が失われる可能性があります。この場合、Shopify POSのチェックアウト画面に「カードリーダーが接続されていません」というメッセージが表示され、続行する前に端末のIPアドレスを含めるようShopify POSの設定を更新する必要があります。
手順:
- Shopify POSの [設定] メニューを開き [決済タイプ] をタップします。
- [Moneris端末] をタップします。
- 端末で F2とF3を押して現在のIPアドレスを表示します。
- Shopify POSに端末の新しいIPアドレスを入力します。
- [端末を初期化] をタップして変更を保存します。
この問題が頻繁に発生する場合、端末のイーサネットIPタイプを動的ではなく静的に変更できます (上記の「高度なネットワーク」セクションを参照)。
Moneris端末を再度初期化する
Moneris端末を再度初期化する必要がある場合がありますが、それは、Shopify POSの決済設定でオフまたはオンに切り替えたり、Monerisアカウントで何かを変更したりする場合などです。
場合によっては、Moneris端末でIPアドレスを変更されることがあります。端末を再度初期化する前に、上記の接続エラーの手順に従ってIPアドレスを確認して更新する必要があります。
IPアドレスを更新する必要があるため、Shopify POSアプリが初期化モードで停止した場合、IPアドレスを更新する前にアプリを強制終了できます。
手順:
- iPadのホームボタンを2回押すと、iPadで実行しているすべてのアプリが表示されます。
- Shopify POSアプリを探して、それを上にスワイプしてアプリのリストから削除します。
- iPadのホームボタンを押して、iPadのホーム画面に戻ります。
- Shopify POSアプリを見つけタップして開き、接続エラーの手順に従います。
PEDのシリアルナンバーエラー不一致の初期化に失敗した
PEDのシリアルナンバー不一致を初期化できませんでしたエラーは、次の2つのいずれかを意味します。
- 端末で動作するようにShopify POSを設定した際にマーチャントIDまたはECR IDが正しく入力されなかった。
- 端末がMonerisによって正しく有効化されなかった。
Shopify POSでマーチャントIDとECR IDが正しく入力されているかを確認してください。IDが正しく入力されている場合、Monerisサポートにお問い合わせください。
サポートへの問い合わせ
これらのトラブルシューティング手順を試しても、端末をShopify POSに接続できない場合は、Shopifyサポートにお問い合わせください。取引、支払い、または端末の使用に関する支援が必要な場合、サポートページからMonerisサポートに問い合わせるか、1-866-319-7450に電話してください。
返金の代替方法
管理画面上で
管理画面上で手動による手続きを行い、返品や交換を見積もります。
手順:
- 管理画面で [注文管理] をクリックし、返金する注文を選択します。
- [返金] をクリックします。
- 返金するアイテムを選択し、返金額をメモしてから、返金額を0ドルに変更します。
- アイテムを補充します。
- 正しい返金額のギフトカードを手動で発行するか、お客様が交換を希望する場合は、同じアイテムの下書き注文を新しく作成します。
- 任意: ドロワーからキャッシュを取り出してお客様に支払いを行い、キャッシュ追跡を調整することにより、返金できない注文に対するキャッシュがお客様に届いたかどうかを示すこともできます。
アプリ内で
ロケーションで複数のiPadにアクセスできる場合、そのうち一台にPOS Classicがインストールされたままにし、返品ポリシーの期限が切れるまで返品を処理できます。