Shopify Magicによるメディアの生成
Shopify Magicがメディアエディタに統合されたことにより、人工知能 (AI) を活用して画像を変更することができます。
Shopify Magicを使用して、メディアエディタで以下の操作を実行できます。
- 被写体を背景から自動的に分離し、手動調整を行う
- 画像の背景を削除する
- 画像の背景を、AIが生成したシーンまたは単色に変更する
目次
Shopify Magicを使用して画像を編集する際の要件
メディアエディタでShopify Magicを使用するには、以下の要件を満たしている必要があります。
- アカウントの言語を英語に設定する必要があります。
- モバイルデバイスを使用している場合は、デバイスの言語を英語に設定する必要があります。
- 編集または変更を加える画像の権利を所有している必要があります。プライバシーについて詳しくはこちらをご覧ください。
- AIで生成された画像編集は、Android OSのバージョン13以降、およびiOSバージョン17以降でのみ利用可能です。
価格
メディアエディタでのShopify Magicは、期間限定でShopifyのすべてのプラン (無料体験プランを除く) で無料で利用できます。
Shopify Magicを使用して画像を編集する際の考慮事項とヒント
メディアエディタでShopify Magicの使用を開始する前に、以下の考慮事項を確認してください。
- Shopify Magicは、画像の背景のみを生成して置き換えます。前景の被写体は新規生成されません。
-
画像の解像度とフォーマット:
- 生成画像のデフォルト解像度は、画像のアスペクト比に基づく1メガピクセル (MP) の解像度となります。サイズが1メガピクセルに近い画像を使用するようにしてください。
- 1MPを超える画像は縮小されますが、1MP未満の画像は拡大されます。
- 変更された画像は元のフォーマットで保存されます。透明な背景を持つすべての画像は、透明な背景を保つために、PNG形式で新しいファイルとして保存する必要があります。他の画像フォーマットでは、透明な背景を保存することができません。
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画像品質:
- 蚊帳、テニスラケット、ガラス製品など、部分的に透明なアイテムについては、低品質な結果になるのを避けるため、背後に対象物が見えないようにしてください。
- はっきりと見える縁、シンプルで対照的な背景を持つ画像を使用して、商品の特徴を引き立たせます。
- 複数の物体、重なり合う物体、縁がぼやけた画像は、AIが生成する画像の品質を低下させる可能性があるため、避けてください。
-
編集と保存:
- Shopify Magicは、一度にAIが生成した4つのシーンを作成します。追加のセットを生成できますが、使用していないシーンは、デバイスに画像を保存しない限り、エディタを閉じたときに削除されます。
- テキストベースの画像プロンプトは、背景を強化するためにのみ使用され、既存のオブジェクトを削除できません。
- ミスマッチや低品質な結果を生じないようにするため、照明を変更したり、人や動物などの複雑な要素を追加したりするプロンプトを避けてください。
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著作権と使用:
- 生成された画像には、目に見えない電子透かしが適用されます。これは、商業的利用を制限するものではありませんが、削除できるものではありません。
商品写真の撮影について詳しくはこちらをご覧ください。
テキストプロンプトを使用してメディアの生成をカスタマイズする
現在、Shopify Magicは商品画像の背景の編集にのみ使用できます。選択した被写体部分を編集、変更、生成することはできません。
Shopify Magicで背景のシーンを生成する場合は、[スタジオ] や [キッチン] など、希望する結果に最も近いテンプレートを選択し、それからプリセットテキストを編集してプロンプトをカスタマイズします。
美的感覚やスタイルのキーワードやフレーズは、レンダリングの最終的な仕上がりを向上させるのに役立ちます。以下の表記タイプの使用を検討できます。
- ロケーション:屋内、屋外、水中、都会
- 照明:暖かく均一な光、環境光、曇り、ネオン、スタジオ照明、フラッシュ写真撮影
- 色:鮮明、落ち着いた、明るい、モノクロ、白黒、パステル
- 素材または質感:真鍮 、銅、金、コンクリート、生地、ビニール、キャンバス、木材、モスリン
- サイズ (被写体に関連して):超クローズアップ、広角撮影、6 x 4 x 2インチ
- カメラアングル:正面撮影、クローズアップ、上から
テキストプロンプトを作成する際は、以下のベストプラクティスを検討してください。
- テキストプロンプトには、少なくとも3~7つの単語が必要です。可能な限り、カンマで区切った短いキーワードやフレーズでプロンプトを作成します。
- リクエストや指示を長々と列挙することは避けてください。大規模言語モデル (LLM) やチャットボットとは異なり、メディア生成のテキストプロンプトは会話表現に対応していません。
- 商品が背景シーンと比較して大きすぎる、または小さすぎる場合は、生成機能が背景を商品に対して正しくサイズ調整できるようにサイズ情報を含めます。たとえば、「8オンスの容器に入ったキャンドル」、「26 x 18インチのスーツケース」などです。
- 背景シーンでオブジェクトが「浮く」こと避けるには、背景に対してオブジェクトをどのように設置するかを指定します。たとえば、「テーブルの上に置かれた飲み物のボトル」、「床の上に置かれた壁に寄り掛かったブーツ」などです。
- シーンに対するテキストベースのプロンプトを使用して、特定の背景オブジェクトを削除することはできません。たとえば、「松の木を削除する」、「ニューヨーク市以外の街路」などのプロンプトは使用できません。
画像の被写体を選択する
メディアエディタで [背景を強調] を選択すると、Shopify Magicが画像を自動的に分析し、被写体を識別して背景から分離します。ただし、Shopify Magicが被写体の一部と判断し、自動選択された部分が目的の被写体を完全に捉えていない場合は、手動で調整できます。
手順
- 管理画面で、編集したいメディアファイルに移動します。
鉛筆のアイコンをクリックするか、サムネイルをクリックしてメディアエディタを開きます。
メディアエディタで、[背景を編集] アイコンをクリックします。
[画像を分析中] というメッセージが表示され、輪郭を囲んだ被写体が点滅します。自動選択が被写体を完全に捉えていない場合、[被写体を選択] をクリックします。
-
被写体の選択部分の調整方法に応じて、以下のいずれかの操作を実行します。
- 画像内の任意のエリアをクリックして、その選択範囲を被写体に追加します。選択したエリアは紫色のオーバーレイで表示されます。被写体全体を選択する場合は、オブジェクトの複数のエリアをクリックする必要がある場合があります。円形の選択ポイントを再度クリックすると、そのエリアの選択を解除できます。
- Shiftキーを押しながら、被写体の選択部分から削除するエリアをクリックします。被写体全体の選択を解除する場合は、複数の選択済みのエリアをクリックする必要がある場合があります。赤い選択ポイントを再度クリックすると、そのエリアの削除を取り消せます。
被写体の選択状態に問題がなければ、[適用] をクリックします。
画像の背景を削除する
画像の背景を削除して、背景を完全に透明にすることもできます。
手順
デスクトップ
- 管理画面で、編集したいメディアファイルに移動します。
鉛筆のアイコンをクリックするか、サムネイルをクリックしてメディアエディタを開きます。
メディアエディタで、[背景を編集] アイコンをクリックします。
被写体が正しく選択されていることを確認します。必要に応じて、被写体の選択状態を手動で調整できます。
[背景を削除] セクションの [削除] をクリックします。
[完了] をクリックします。
[保存] または [新規として保存] をクリックして画像を保存します。
画像に加えた変更をすべて破棄する場合は、[元に戻す] をクリックします。
Mobile
- Shopifyアプリで、編集するメディアファイルに移動します。
鉛筆のアイコンをタップするか、サムネイルをタップしてメディアエディタを開きます。
[背景を変更] をタップします。
被写体が自動的に検出および選択されます。[続行] をタップします。
[色] をタップし、透明 (チェッカーボード模様) の背景を選択します。
[保存] をタップして画像を保存します。
画像の背景を変更する
画像の背景は、AIが生成したシーンまたは単色に置き換えることができます。
画像の背景を、AIが生成したシーンに置き換える
画像の背景を、AIを使用して生成された別の背景シーンに置き換えることができます。これらの背景は単色より複雑で、商品が使用される可能性が高いシーンに商品を配置することができます。たとえば、工房にあるベンチの画像を編集して、玄関に置かれたベンチとして表示することができます。
シーンは、既存の被写体と目的の背景を説明するテキストプロンプトを使用して生成します。[スタジオ] や [都会] などのシーンスタイルをベースに提案されたシーンのプロンプトリストから選択し、それをさらにカスタマイズすることもできます。
また、生成された画像に不適切なコンテンツや有害なコンテンツが含まれる場合は、報告することができます。
手順
デスクトップ
- 管理画面で、編集したいメディアファイルに移動します。
鉛筆のアイコンをクリックするか、サムネイルをクリックしてメディアエディタを開きます。
メディアエディタで、[背景を編集] アイコンをクリックします。
被写体が正しく選択されていることを確認します。必要に応じて、被写体の選択状態を手動で調整できます。
[背景を変更] セクションで、[シーン] タブをクリックします。
[被写体を説明] セクションで、カンマで区切ったキーワードや短いフレーズを使用して、被写体の簡単な説明を入力します。
-
[目的の背景を説明] セクションで、以下のいずれかの手順を実行して、目的の背景を説明するテキストベースのプロンプトを追加します。
- 任意:[候補] セクションの [さらに表示] をクリックして「
Studio
」や「City
」などのシーンプリセットのいずれかをクリックし、[目的の背景を説明] セクションにそのプロンプトを追加します。プリセットのテキストプロンプトは、必要に応じて修正できます。 - 任意:カンマで区切ったキーワードや短いフレーズを使用して、目的の背景シーンの簡単な説明を自分の言葉で入力します。
- 任意:[候補] セクションの [さらに表示] をクリックして「
[生成] をクリックします。
元の画像とともに、生成された画像のサムネイルがエディタの下部に4つ表示され、プレビューできます。このサムネイルをクリックすると、最終版として使用する画像を選択できます。
任意:別の画像セットを生成する場合は、もう一度 [生成] をクリックします。その際は、テキストプロンプトを調整することもできます。
生成結果に問題がなければ、[完了] をクリックします。
[保存] または [新規として保存] をクリックして画像を保存します。
画像に加えた変更をすべて破棄する場合は、[元に戻す] をクリックします。
Mobile
- Shopifyアプリで、編集するメディアファイルに移動します。
鉛筆のアイコンをタップするか、サムネイルをタップしてメディアエディタを開きます。
[背景を変更] をタップします。
被写体が自動的に検出および選択されます。[続行] をタップします。
-
[シーン] をタップし、以下のいずれかのオプションを選択します。
- 事前入力されたテキストプロンプトから始める場合は、シーンプリセット (
Studio
やCity
など) のいずれかをタップします。 - 空白のテキストプロンプトから始める場合は、[カスタム] 鉛筆アイコンをタップします。
- 事前入力されたテキストプロンプトから始める場合は、シーンプリセット (
-
[シーンの説明] ダイアログで、以下の情報を入力します。
- [被写体を説明] セクションで、カンマで区切ったキーワードや短いフレーズを使用して、被写体の簡単な説明を入力します。
- [目的の背景を説明] セクションで、目的の背景を説明するテキストベースのプロンプトを追加または変更します。
[生成] をタップします。
元の画像とともに、生成された画像のサムネイルがエディタの下部に4つ表示され、プレビューできます。このサムネイルをタップすると、最終版として使用する画像を選択できます。
任意:別の画像セットが必要な場合は、希望に近いサムネイルで [...] から [もっと見る] をタップして、類似画像を生成します。また、新しいシーンプリセットをタップして、テキストプロンプトを調整することもできます。
生成結果に問題がなければ、[保存] をタップして画像を保存します。
画像の背景を単色の背景に置き換える
画像の背景を単色に置き換えることができます。プリセットの色見本は、生成された画像から直接選択されます。
手順
デスクトップ
- 管理画面で、編集したいメディアファイルに移動します。
鉛筆のアイコンをクリックするか、サムネイルをクリックしてメディアエディタを開きます。
メディアエディタで、[背景を編集] アイコンをクリックします。
被写体が正しく選択されていることを確認します。必要に応じて、被写体の選択状態を手動で調整できます。
[背景を変更] セクションの [カラー] タブをクリックします。
-
以下のいずれかの操作を実行して、使用する背景色を選択します。
- プリセットの色見本のいずれかをクリックします。プリセットには、[モノクロ]、画像から直接自動選択された [メインカラー] と [サブカラー] があります。
-
[カスタム] セクションの [
+
] をクリックしてカラーコードを入力するか、カラーピッカーを使用して色を手動選択します。
生成結果に問題がなければ、[完了] をクリックします。
[保存] または [新規として保存] をクリックして画像を保存します。
画像に加えた変更をすべて破棄する場合は、[元に戻す] をクリックします。
Mobile
- Shopifyアプリで、編集するメディアファイルに移動します。
鉛筆のアイコンをタップするか、サムネイルをタップしてメディアエディタを開きます。
[背景を変更] をタップします。
被写体が自動的に検出および選択されます。[続行] をタップします。
-
[色] をタップし、以下のいずれかのオプションを実行して、目的の背景色を選択します。
- プリセットの色見本のいずれかをタップします。プリセットには、[モノクロ]、画像から直接自動選択された [メインカラー] と [サブカラー] があります。
- [カスタム] アイドロップアイコンをタップし、[グリッド]、[スペクトラム]、[スライダー] のいずれかをタップして、目的のカラービューを選択します。次に、見本またはカラーピッカーウィンドウで目的の色をタップします。
[保存] をタップして画像を保存します。
生成画像をデバイスに保存する
生成した画像は、デバイスのローカルストレージに直接保存することや、モバイルデバイスで共有することができます。保存されていない生成画像は、編集セッションが終了すると消失します。
手順
デスクトップ
- 手順に従って、AIが編集した背景画像を生成します。ただし、[完了] をクリックしてエディタを閉じないでください。
- 保存する画像のサムネイルをクリックします。
- 画像プレビューで [↧] アイコンをクリックして、デバイスのローカルストレージに画像をダウンロードします。
Mobile
- 手順に従って、AIが編集した背景画像を生成します。ただし、[X] をタップしてエディタを閉じないでください。
- 保存する画像のサムネイルをタップします。
- 画像プレビューで [...] から [共有] をタップして、目的のフォルダまたはアプリに画像を送信します。
生成画像の内容を報告する
Shopify Magicは、トレーニングの際に、有害または攻撃的な内容を認識してブロックするフィルター機能と保護機能を実装したモデルを採用しています。ただし、不適切または有害な内容が含まれる画像が生成された場合は、手動で報告することができます。フィードバックを提供していただけると、Shopify Magicによって生成されるシーンの品質向上に役立ちます。
手順
手順に従ってAIが生成したシーンの選択肢に、不適切または有害な内容を見つけた場合は、以下の操作を実行してください。
デスクトップ
- 報告する画像のサムネイルをクリックします。
- 画像プレビュー内で、コンテンツを報告するには、[⚐] フラグアイコンをクリックします。
- [画像を報告] ダイアログで、画像について報告する内容を選択します。
- 任意:[詳細を追加] セクションに、報告する具体的な情報を入力します。
- [送信] をクリックします。
Mobile
- 報告する画像のサムネイルをタップします。
- 画像プレビューの [...] から [画像を報告] をタップします。
- [画像を報告] ダイアログで、画像について報告する内容を選択します。
- 任意:[詳細を追加] セクションに、報告する具体的な情報を入力します。
- [送信] をタップします。