卸売チャネルからB2Bへの移行に関するよくある質問

Plus卸売チャネルからShopifyのB2Bへの移行に関するよくある質問を確認します。

一般

ShopifyがPlus卸売チャネルを廃止し、ShopifyのB2Bを導入するのはどうしてですか?

Google ChromeのサードパーティCookieサポートの変更により、Plus卸売チャネルは2024年4月30日をもって利用できなくなります。卸売チャネルを使用しているすべてのマーチャントは、この日付より前に、ShopifyのB2Bに移行する必要があります。

ShopifyのB2Bには、Plus卸売チャネルと同じ機能がすべてありますか?

ShopifyのB2Bでは、B2Bのお客様に販売する新機能と利点を提供しますが、チェックアウト時の下書きや、カタログを介したお客様別の商品の公表など、卸売チャネルで人気のある機能も多数搭載されています。

現在、Plus卸売チャネルとShopifyのB2Bには、以下のいくつかの違いがあります。

Plus卸売チャネルとShopifyのB2Bの機能の比較表
Plusの卸売チャネル機能 現在のShopifyのB2Bの提供状況
追加の価格表の種類 ShopifyのB2Bでは、カタログが価格表に相当します。詳しくは、B2Bカタログ、および現在のカタログとPlus卸売チャネルの価格表との相違点をご覧ください。
最小注文合計 Plus卸売チャネルでは、お客様の購入要件となる最低金額をドルで設定できます。現時点では、ShopifyのB2Bでこの機能を利用できませんが、メタフィールドとチェックアウト検証関数、外部アプリを使用して、注文の最低合計額を設定することができます。詳細はShopifyサポートにお問い合わせください。
商品レベルの数量ルールと量による価格 Plus卸売チャネルでは、商品レベルの数量ルールや商品購入の値引きを作成して、最低購入額を満たすためにお客様がさまざまなバリエーションを組み合わせられるようにすることができます。この機能は、ShopifyのB2Bでは利用できませんが、数量ルールと量による価格はバリエーションレベルで設定できます。

Plus卸売チャネルとShopifyのB2Bの違いの1つは、ShopifyのB2Bでは、Functions (スクリプトの後継)、ディスカウント、テーマ、APIアクセス、Marketsなど、カスタマイズ可能なオンラインストア機能を利用できるという点です。ShopifyのB2Bには、マーチャントとB2Bのお客様の両方を対象とした、より直感的なインターフェイスも導入されています。これにより、価格表のインポートやエクスポート、再注文の作成など、多くの一般的なタスクが効率化します。

Plus卸売チャネルをアプリとして利用して、他のアプリと連携してカスタマイズや機能を追加すること、エンタープライズリソースプランニング (ERP) ソフトウェアと直接統合すること、ブランディングやデザインをカスタマイズすることはできません。

ShopifyのB2Bを使用すると追加費用が発生しますか?

いいえ。ShopifyのB2B機能は、Plusサブスクリプションの一部に含まれています。

Plus卸売チャネルからB2Bへの移行について質問がある場合、どこに問い合わせたらいいでしょうか?

ShopifyのB2Bへの移行について質問がある場合は、Shopifyサポートにお問い合わせください。

移行にはどのくらいの時間が必要ですか?ダウンタイムはありますか?

直接販売のお客様については、移行プロセス中にダウンタイムは発生しません。B2Bのお客様についてもダウンタイムは発生しませんが、ストアに適用されている既存のインテグレーションやカスタマイズにより、多少のダウンタイムが発生する可能性はあります。

既存のお客様データをどのように移行するかは、ご自身で決めることができます。お客様データは、小さなバッチに分けて移行することも、一度にすべて移行することもできます。データの移行が完了したお客様は、ShopifyのB2Bにすぐにログインできるようになり、買い物を続けることができます。

B2Bのお客様が移行後にPlus卸売チャネルで注文を行うことがないように、短時間のダウンタイムを設定することをおすすめしますが、これは必須ではありません。これを行う方法の1つは、ShopifyのB2Bを立ち上げる数日前に、Plus卸売チャネルへのアクセス権を削除しておくことです。

混合ストアや専用ストアを設定する利点と相違点は何ですか?

直接販売とB2Bでそれぞれに個別の在庫や法人がある場合や、直接販売とB2Bで担当するチームが異なる場合は、専用ストアの利用をおすすめします。専用ストアを利用すると完全に独立したオンラインストア環境を構築でき、これによって直接販売とB2Bの業務が明確に分離されます。

一方、混合ストアでは、B2Bのお客様向けにオンラインストア体験をカスタマイズできるという選択肢があります。さらに、B2Bのお客様にのみ表示される商品を作成することができます。

ニーズに合わせて最適なストアを選択するため、混合ストアと専用ストアの相違点に関する詳細をこちらでご確認ください。

注文

お客様は、Plus卸売チャネルとShopifyのB2Bから同時に注文できますか?

はい、卸売チャネルとShopifyのB2Bの両方を同時に有効にすることができます。ただし、Plus卸売チャネルは2024年4月30日に削除され、それ以降、お客様は、ShopifyのB2Bを通じてのみ注文できます。

会社設定ツールを使用してB2Bの会社とロケーションを作成した後、お客様がPlus卸売チャネルを通じて行う注文は、B2Bの会社プロフィールに関連付けられないので注意が必要です。

注文が送信された後からでも、配送手数料や処理手数料などを追加することはできますか?

はい。多くのマーチャントでは、商品に応じて送料やその他の追加料金が発生します。そのため、B2Bのお客様には、注文を下書き注文として送信するよう要求できます。下書きが送信された後は、追加費用を追加することが可能です。

顧客

B2Bのお客様に対して表示する商品を選択することは可能ですか?

はい。カタログを作成または更新するときは、カタログの価格を使用する商品を選択します。お客様ShopifyのB2Bにログインしたときにこれらの商品を表示するには、お客様が関連付けられている対応する会社または会社のロケーションにカタログを割り当てます。

特定の商品を、直接販売 (DTC) のお客様に対して非表示にして、B2Bのお客様には表示されるようにする場合は、オンラインストアの販売チャネルからその商品を削除してください。複数の商品を非表示にする場合は、一括操作機能を使用できます。

B2Bのお客様に対するディスカウントはありますか?

デフォルトでは、B2B向けディスカウントは有効になっていません。B2Bのお客様がディスカウントを利用できるようにする場合は、Shopify Plusサポートにお問い合わせください。ディスカウントが有効になると、B2Bと直接販売の両方のお客様に、クーポンコードと自動ディスカウントの両方が適用されます。

ストアでディスカウントを有効にした場合は、お客様セグメントを使用して、B2Bと直接販売のお客様で異なるクーポンコードを作成することができます。

手順

  1. 管理画面で、[顧客管理] から [セグメント] を選択します。
  2. 以下の両方の手順を実行します。

    • 絞り込み「companies IS NOT NULL」を使用して、B2Bのお客様のセグメントを作成します。
    • 絞り込み「companies IS NULL」を使用して、直接販売のお客様のセグメントを作成します。
  3. 管理画面の [ディスカウント] でクーポンコードを選択します。

  4. [お客様のディスカウント資格] セクションで、クーポンコードを適用する対象のセグメントを選択します。B2Bと直接販売のどちらかのお客様に限定する必要があるクーポンコードごとに、この手順を行います。

  5. [保存] をクリックします。

ストアでディスカウントを有効にした場合、管理画面で作成した自動ディスカウントはすべて、B2Bと直接販売の両方のお客様に適用されます。B2Bのお客様と直接販売のお客様に対して個別の自動ディスカウントを作成する場合は、Shopify App Storeの外部アプリを使用できます。また、Shopify Functionsを使用し、BuyerIdentityでのpurchasingCompanyの有無に基づいて、B2Bのお客様をセグメント化するディスカウント関数を作成することも可能です。

B2Bのお客様のみがストアにアクセスできるようにするにはどうすればよいですか?

B2Bのお客様のみがストアにアクセスできるようにするための選択肢は複数あります。

  • 混合ストアの場合は、B2Bのお客様がログインしない限り、直接販売のお客様と同じ状態になります。B2Bのお客様がログインすると、割り当てられたカタログと価格設定が表示されます。
  • 専用ストアの場合は、B2Bのお客様向けサイトへのアクセスを制限することができます。この制限を有効にするには、管理画面で [オンラインストア][各種設定] に移動し、[B2Bのお客様のみにアクセスを制限する] を選択します。これを有効にすると、ストア訪問者はログインページに誘導され、B2Bアカウントを持つ訪問者だけがログインしてストアにアクセスできるようになります。
  • 外部アプリを使用することにより、ストア内の特定のページへのアクセスを制限できます。
  • Liquidを使用すれば、ストアの特定セクションをB2Bや直接販売のお客様に対してそれぞれ表示または非表示にするカスタムコードを作成できます。

B2B専用ストアを運営していますが、これを直接販売ストアと統合したいと考えています。B2Bストアのお客様を直接販売ストアに移行するにはどうすればよいですか?

B2Bのお客様データを、B2Bストアから直接販売ストアに移行する場合は、外部アプリを使用します。移行が完了すると、これらのお客様を直接販売ストア内の会社に変換できます。

混合ストアと専用ストアの相違点の詳細はこちらをご覧ください。

ストアフロントとカスタマイズ

B2Bと直接販売のお客様へのメール通知に、それぞれ異なるメッセージが記載されるようにするにはどうすればよいですか?

B2Bと直接販売の各お客様に対するメールコンテンツを変更する場合は、Liquidコードの「customer.b2b?」条件を通知に追加することにより、B2Bと直接販売のお客様を区別することが可能です。各通知は個別に編集する必要があります。

ストアフロントのコンテキスト化は、すべてのテーマに対応していますか?

いいえ。ストアフロントのコンテキスト化は、Online Store 2.0のテーマまたはJSONテンプレートで構築されたテーマでのみ可能になっています。

Online Store 2.0のテーマや、JSONテンプレートで構築されたテーマを使用していない場合でも、B2Bオンラインストアの環境をカスタマイズすることはできますか?

はい。ただし、テーマにカスタムコードを追加する必要があります。テーマのコードは、Liquid変数「customer.b2b」を使用することによって編集できます。

専用のB2Bストアのランディングページを情報ハブとして設定し、価格設定とチェックアウトのオプションがログインしているお客様にのみ表示されるようにするにはどうすればよいですか?

Online Store 2.0のテーマまたはJSONテンプレートで構築されたテーマを使用している場合、オンラインストアエディタを使用してこれを実行できます。エディタの商品ページに移動し、デフォルトコンテキストから [Buy buttons] セクションを非表示にします。次に、B2Bコンテキストを選択し、[Buy buttons] を表示します。

Online Store 2.0のテーマまたはJSONテンプレートで構築されたテーマを使用しない場合は、カスタムコードを使用してこれを実行できます。オンラインストアエディタの商品ページに移動し、[Price] セクションを見つけます。次に、カスタムコードcustomer.b2bを使用して、IF文を追加します。これにより、お客様がログインしていない限り、セクションが非表示になります。この方法を使用して、[Buy buttons] セクションを非表示にすることもできます。また、お客様アカウントの新しいURLを商品ページに追加して、お客様にログインを要求することもできます。

ある商品について、直接販売のお客様には非表示にして、B2Bのお客様には表示されるようにしたい場合は、オンラインストアの販売チャネルから商品を削除してください。複数の商品を非表示にする場合、一括操作を使用できます。

ShopifyのB2Bを使用してラインシートを作成することはできますか?

現在、ラインシートを利用することはできません。ただし、クイック注文リストを利用することはできます。このリストは、お客様が商品説明ページにあるバリエーションのオプションすべてのリストを使用して、複数のバリエーションをカートに追加できるようにするものです。

混合ストアにおいて、直接販売のお客様とB2Bのお客様に対して異なる配送料を表示するにはどうすればよいですか?

配達のカスタマイズ関数を作成することにより、特定の配送料を表示できます。B2Bのお客様には配送オプションが表示されないようにするには、BuyerIdentityPurchasingCompanyフックを使用して、チェックアウト操作中のお客様がB2Bと直接販売のどちらのお客様であるかを判断します。次に、hide操作を使用して、お客様に適用されない配送オプションを非表示にします。

また、外部アプリを使用して、異なる配送料を提示することもできます。

混合ストアにおいて、AfterpayやKlarnaなどの決済オプションがB2Bのお客様に表示されないようにするにはどうすればよいですか?

決済のカスタマイズ関数を作成することにより、決済オプションを非表示にできます。BuyerIdentityPurchasingCompanyフックを使用して、チェックアウト操作中のお客様がB2Bと直接販売のどちらのお客様であるかを判断します。次に、hide操作を使用して、お客様に適用されない決済オプションを非表示にします。

また、外部アプリを使用して、異なる決済方法を提示することもできます。

B2Bのお客様がログインのために直接販売のランディングページに移動しないようにできればと考えています。B2Bのランディングページを個別に作成するにはどうすればよいですか?

B2Bのランディングページを作成するには、オンラインストアエディタで新しいページを作成します。次に、b2b.merchants.comなど、B2Bのお客様の移動先となるサブドメインを設定します。

混合ストアで、B2Bのお客様に対して特定の外部アプリを制限することはできますか?

混合ストアでアプリをB2Bのお客様に制限できるかどうかは、アプリによって異なります。アプリがこの機能を備えているかどうか不明な場合は、アプリの開発者にお問い合わせください。

Plus卸売チャネルには独自のログインページ (example.shopifyapps.com/accounts/sign_in) があります。これはShopifyのB2Bのログインページと同じですか?

ShopifyのB2Bでは、Plus卸売チャネルと同じログインページを使用しません。代わりに、卸売のお客様は、新しいお客様アカウントのURLからログインします。このURLは、混合ストアか専用ストアかによって、卸売のお客様といくつかの方法で共有できます。

Plus卸売チャネルのカスタムドメイン (examplemerchant.com) を持っています。新しいB2B専用ストアにこのカスタムドメインを使用できますか?

はい、新しいB2B専用ストアに同じカスタムドメインを使用できます。この変更を行う前に、新しいB2Bストアを公開する準備ができていることを確認し、以下の手順を実行してください。

  1. 元のストアのPlus卸売チャネルからドメインを削除します。
  2. ドメインを新しいストアに追加します。

wholesale.merchant.comなどのカスタムサブドメインを接続することもできます。

ShopifyのB2Bにログインするために使用される新しいお客様アカウントのURLが、URL内で「shopify」を参照しています。このURLをカスタムサブドメインに変更できますか?

はい、新しいお客様アカウントページにサブドメインを接続できます。

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