検索を調整する
ストアフロント検索と予測検索を調整すると、検索ワードの意味の理解と類義語の活用によって自然な結果を取得し、個々の商品を特集し、結果タイプを調整できるようになります。
セマンティック検索を有効にする
セマンティック検索を使用すると、お客様は、より直感的な方法で商品を検索できるようになります。セマンティック検索は、AIを活用したShopifyのストアフロント検索機能の一つです。この検索方法なら、キーワードマッチングと比べて、お客様の意図をよりよく理解し、より関連性の高い検索結果を提供できます。
必要事項
この機能は現在、英語のストアフロントを持ち、商品件数が200,000未満のPlusマーチャントのストアフロント検索で利用可能です。
ストアでは、Shopifyのネイティブな検索結果を使用する必要があります。検索構文またはアプリを使用して検索結果を生成している場合、セマンティック検索の出力は表示されません。
機能概要
セマンティック検索は、既存のキーワードベースの検索を土台として構築されています。より自然な手法を導入することで、お客様が何を探しているかをより正確に理解することができます。この機能は、商品のテキストデータと画像データの両方を使用して、お客様の検索ワードと商品の関連性が高いかどうかをよりよく理解します。
たとえば、お客様が「クリスマスパーティー用の靴」を検索する場合、セマンティック検索では、「クリスマス」という検索ワードに「緑」や「赤」を関連付け、「パーティー用の靴」に関する検索ワードに「パンプス」を関連付けます。
この機能は、予測検索には適用されません。
オプトイン
- Shopify Search & Discoveryアプリで、[設定] をクリックします。
- [検索の関連性] セクションまでスクロールします。
- 任意：機能をテストするには、[試してみる] をクリックします。テーマのプレビューが表示され、セマンティック検索が有効になります。
- [オンにする] をクリックして、セマンティック検索を有効にします。
検索結果のタイプを調整する
ストアの検索機能は、商品、ページ、ブログ記事など、さまざまな種類の結果を返す可能性があります。お客様が検索したい内容と検索結果ができるだけ一致するように、ストアフロント検索と予測検索が返す結果のタイプを指定できます。以下の設定は、Shopify Search & Discoveryアプリの [設定] セクションで調整できますが、これらの設定は公開済みのテーマで上書きされる可能性があります。
検索結果：オンラインストアの検索結果ページでリクエストされる結果タイプを選択します。選択できるオプションは、商品、ページ、ブログ記事の結果です。デフォルトでは、すべての結果タイプがリクエストされます。
予測検索結果：オンラインストアの予測検索コンポーネントでリクエストされる結果タイプを選択します。選択できるオプションは、商品、ページ、ブログ記事、コレクション、クエリの結果です。デフォルトでは、クエリ、商品、コレクション、ページの結果がリクエストされます。
在庫切れ商品：検索結果ページと予測検索で、在庫切れの商品の結果を表示する方法を選択します。在庫切れ商品は、表示・非表示を選択したり、検索結果の末尾に置いたりすることができます。この設定では、検索と予測検索の両方の動作を調整できます。デフォルトでは、在庫切れの商品は他のすべての一致した結果の後に表示されます。
要件
検索結果のタイプの設定は、ストアフロント検索または予測検索のエンドポイントに対するリクエストにおいて、オンラインストアのテーマでtypeクエリパラメーターが指定されていない場合に適用されます。テーマがtypeクエリパラメーターを送信すると、結果のタイプの設定が上書きされます。オンラインストアに検索設定の変更が反映されない場合は、テーマの開発者にお問い合わせください。
「商品の検索順位引き上げ」をカスタマイズする
検索結果に商品が表示されるように、その商品に特定の検索ワードを割り当てることができます。お客様が、商品に割り当てた検索ワードを使用してストアを検索すると、オンラインストアの検索結果でその商品の順位が引き上げられます。たとえば、現在コーヒーを販売していて、その新しいバリエーションとして、デカフェコーヒーの販売も開始したとします。その認知度をストア内で高めるために、新商品に「デカフェコーヒー」という検索ワードを割り当て、お客様がストアの検索でその検索ワードを使用したときにデカフェコーヒーが必ず表示されるように設定できます。
必要事項
商品が販売可能な場合にのみ、検索結果での商品の順位が引き上げられます。売り切れ商品は検索結果の最後に表示されるため、お客様は入手可能な商品を見つけて購入できます。
商品の検索順位引き上げは、検索クエリに検索構文が含まれる場合には適用されません。
「商品の検索順位引き上げ」のベストプラクティス
Shopifyでの検索は、最も関連性の高い検索結果を返すように設計されています。検索結果は、商品、コレクションに加わる変更やお客様の行動の変化に応じて調整されます。検索順位を引き上げる商品は、関連するクエリで返される通常の検索結果よりも上位に表示されます。「商品の検索順位引き上げ」を使用する際は以下のベストプラクティスを活用すると、お客様がさらに快適に買い物できるようになります。
- 特定の検索ワードに関連付けられた商品の検索順位を引き上げるのは、1個または少数にします。大量の商品の検索順位を引き上げると、他の関連商品が検索結果の下方に表示される可能性があります。
- 検索ワードの一般的なスペルミス、あるいは単数形と複数形の両方がある検索ワードに対応する必要はありません。Shopifyには、検索結果を作成する際にタイプミスを考慮する仕組みが組み込まれています。オンラインストアでのストアフロント検索の仕組みについて詳しくはこちらをご覧ください。
- 一般的なお客様の検索ワードを商品に関連付ける場合は、検索ワードによる順位の引き上げではなく、類義語グループの作成を検討してください。類義語は、必ずしも検索結果の初めに商品を表示させるものではありませんが、検索結果で商品の順位を引き上げるための優れた方法です。
検索順位を引き上げる商品を設定する
検索ワードは複数の単語で作成できます。最大10件の検索ワードを商品の検索順位引き上げ項目に追加できます。
手順
- Shopify Search & Discoveryアプリで [検索] をクリックし、[商品の検索順位引き上げ] をクリックします。
- [商品の検索順位引き上げを設定する] をクリックします。
- 検索結果で上位に表示する商品を選択します。
- 追加する検索ワードごとに用語を入力し、[追加] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
メタフィールドを使用して検索順位引き上げの内容を編集する
メタフィールドを使用し、商品の検索順位引き上げ設定を編集できます。
手順
- Search & Discoveryアプリで [商品の検索順位引き上げ] ページから複数の商品を選択します。
- [一括編集] をクリックして一括編集を開きます。
- 商品ごとに [商品の検索順位引き上げ] を選択し、[保存] をクリックします。
Shopify Flowなどの他のアプリからメタフィールドを編集することもできます。
メタフィールド「販売促進する商品を検索する」に加えた変更は、Search & Discoveryアプリでの販売促進と同期されます。
類義語をカスタマイズする
商品に特定の名前を設定しているものの、一部のお客様が別の用語を使用してその商品を検索している場合があります。たとえば、「スリング」と呼ばれるバッグを販売していても、一部のお客様はそのバッグを「ベルトバッグ」と認知している場合があります。そのようなお客様に探しているバッグを見つけてもらえるよう、「ベルトバッグ」と「スリング」について、類義語グループを作成することができます。Shopifyでは、これらの用語を完全に一致する用語として扱うことにより、お客様の検索結果の関連性を向上させています。
類義語の要件
類義語はそれぞれ、1語から5語で作成できます。類義語グループに含めることができる類義語は最大20個です。ストア全体で最大1000個の類義語を含めることができます。
各類義語はストア全体で一意でなければなりません。同一の類義語を複数の類義語グループで使用することはできません。
類義語のベストプラクティス
類義語に関する以下のベストプラクティスを活用すると、お客様がさらに快適に買い物できるようになります。
- ストアの「結果の得られない上位オンラインストア検索」レポートをチェックして、お客様に結果を返さない検索ワードがないかどうかを確認し、そのような検索ワードと関連性の高い類義語を作成して追加することを検討できます。
- グループ内の各類義語は、互いに代用語として使えるものにしてください。同じグループに「men」と「boys」の両方を含めるなど、関連性の低い語を含む類義語グループを作成しないようにしてください。そのようなグループを作成すると、関連度の高い結果が検索結果の後のほうに表示される可能性があります。
- 検索ワードのよくあるタイプミスを類義語として作成する必要はありません。Shopifyには、検索結果を作成する際にタイプミスを考慮する仕組みが組み込まれています。ストアフロント検索におけるタイプミス耐性について、詳しくはこちらをご覧ください。
- 類義語グループに複合語が含まれている場合は、各語間にスペースを挿入したもの、挿入しないもの、ハイフンを挿入したものなどを類義語として追加することを検討してください。たとえば、「belt bag」、「beltbag」、「belt-bag」などです。こうした複合語の別のスペルは、Shopifyのデフォルトの検索動作では考慮されませんが、お客様はよく使用される場合があります。
類義語グループを作成する
- Shopify Search & Discoveryアプリで [検索] をクリックします。
- [類義語] をクリックし、[類義語グループを作成] をクリックします。
- それぞれの単語やフレーズに対応する用語を入力し、[追加] をクリックします。
- 類義語グループのタイトルを入力します。
- [保存] をクリックします。
類義語グループのタイトルは、アプリで類義語グループを表示する際に使用されます。このタイトルがオンラインストアの検索結果に影響を及ぼすことはありません。
類義語の動作
以下は、検索結果に影響を与える注意すべき類義語の動作です。
複数の単語の類義語
「ベルトバッグ」のようなスペースで区切られた複数の単語がある場合、類義語の検索結果を返す際にフレーズ検索として使用されます。フレーズ検索では、類義語の正確な順序で単語が表示される結果が返されます。
たとえば、スリングとベルトバッグの両方を含む類義語グループがある場合は、以下の結果内容になります。
- 「スリング」で検索すると、「スリング」という単語を含む商品と「ベルトバッグ」というフレーズを含む商品が一致します。
- 「ベルトバッグ」で検索すると、「ベルト」と「バッグ」という単語 (必ずしも同じフィールドや順序ではない) と「スリング」という単語を含む商品が一致します。
類義語を使用しない条件
類義語は、商品のskuフィールドやbarcodeフィールドにはされません。
類義語は、検索クエリに検索構文が含まれる場合には使用されません。