カスタムデータの用語
カスタムデータは、Shopifyのデータモデルを拡張し、メタフィールドとメタオブジェクトを使用して独自のデータモデルを作成するのに役立ちます。
カスタムデータで使用されるいくつかの用語を理解するのに役立つ、以下の定義と用語のリストをご確認ください。
目次
基本値
基本色や基本パターンなどの基本値は、標準のメタオブジェクトエントリーの一部を構成するフィールドです。その目的は、事前定義された構造化データに、ストア情報をリンクさせることです。たとえば、ストアで「sunny」という名前の黄色いTシャツを販売するとします。基本色を「黄色」に設定することで、検索で商品が正しく表示され、さまざまな販売・広告プラットフォームでの明確さを保つことができます。
カテゴリーメタフィールド
カテゴリーメタフィールドは、Shopifyの商品分類における特定の標準商品カテゴリーに関連する属性です。たとえば、商品カテゴリーを「アパレル・アクセサリー > 衣料品 > トップス > シャツ
」と追加した場合、「サイズ
」、「ネックライン
」、「袖丈の種類
」、「トップス丈の種類
」、「年齢層
」、「布・生地
」、「ターゲットの性別
」、「服の特徴
」、「色
」に関するカテゴリーメタフィールドを追加できます。カテゴリーメタフィールドには、デフォルトのエントリーが存在します。このエントリーは、そのまま使用することも、カスタマイズして使用することもできます。たとえば、「布・生地
」カテゴリーメタフィールドには、コットン、シルク、デニムなどのエントリーがデフォルトで用意されています。
これらのカテゴリーメタフィールドは、お客様が必要な商品をすぐに見つけることができるよう、ストアフロントで使用します。色のカテゴリーメタフィールドをバリエーションのオプションに関連付けると、ストアフロントの商品ページに色オプションの見本としてバリエーションのオプションを表示できます。
デフォルトのエントリー
デフォルトのエントリーは、Shopifyの標準商品分類の各カテゴリーメタフィールドに事前定義されたエントリーです。たとえば、「色
」カテゴリーメタフィールドには、「オレンジ
」、「赤
」、「黒
」などのエントリーがデフォルトで用意されています。「サイズ
」カテゴリーメタフィールドには、「L
」、「M
」、「S
」などのエントリーがデフォルトで用意されています。これらのデフォルトのエントリーを編集またはカスタマイズして、ブランド独自のものにすることができます。
名前を表示する
ラベルは、エントリーインデックス内で個々のメタオブジェクトエントリーを検索して識別するために使用されます。ラベルは、メタオブジェクトエントリーの1つ目のテキストフィールドに自動的に割り当てられます。メタオブジェクト定義にテキストフィールドがない場合、表示名は自動的に生成されます。
動的ソース
テーマエディタでは、動的ソースはエディタの外部で作成され保存されるデータタイプであり、セクションやブロック内で関連付けて固有のコンテンツ値を追加することができます。動的ソースには、メタフィールド、メタオブジェクト、リソース、およびこれらの属性が含まれます。
ハンドル
ハンドルは、特定のメタオブジェクトエントリーを表す固有IDであり、リソースを参照するためにURLで使用されるパスの固有部分となります。
メタフィールド
メタフィールドを使用すると、通常では管理画面に取り込めない特定の情報を保存することができ、ストアの機能や外観をカスタマイズすることができます。メタフィールドを活用することで、商品のお手入れ方法を追加するなど、その他の商品データを用いてオンラインストアをカスタマイズしたり、管理画面での操作をより効率的にしたりできます。
メタフィールドの定義
メタフィールドの定義によって、メタフィールドを適用するストアの構成部分とメタフィールドに入力できる値が指定されます。メタフィールドの定義を作成する際、文字数制限や最小値、最大値など、値の入力に対する検証ルールを指定することができます。商品のメタフィールドをShopifyの標準商品分類のカテゴリーに関連付け、そのカテゴリーの商品のみが表示されるようにすることもできます。メタフィールドの定義の構成部分について詳しくはこちらをご覧ください。
メタフィールド値
メタフィールドの定義に関して入力される値です。定義とは、その定義を用いて作成された1つまたは複数の値の保存領域です。商品のメタフィールドの定義を利用すれば、多くの場合、数千ものメタフィールド値を保持できます。たとえば、商品のお手入れ方法に関する定義では、メタフィールド値が「ドライクリーニングのみ」などの実際の指示になります。
メタオブジェクト
メタオブジェクトは、複数のフィールドを1つの構造にグループ化することで、ストアに新しい管理リソースを追加する柔軟な方法です。たとえば、商品のハイライトに関する情報がこれに該当します。メタオブジェクトを使用して商品のハイライトを追加する方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
メタオブジェクト定義
メタオブジェクト定義によって、メタオブジェクトを適用するストアの構成部分とメタオブジェクトに入力できる値が指定されます。
メタオブジェクト定義を作成する際、フィールドに名前を付け、テキストやURLなどのタイプを設定し、検証ルール (文字数制限など) をメタオブジェクト内の各フィールドに設定できます。メタオブジェクトの作成について、詳しくはこちらをご覧ください。
メタオブジェクトエントリー
メタオブジェクトエントリーは、メタオブジェクト定義から作成された個々のインスタンスです。定義がオブジェクトの構造を形作るのに対し、エントリーはメタオブジェクトの実際のコンテンツまたはデータです。メタオブジェクト定義からは、複数のエントリーを作成できます。これらのエントリーは、ストアで使用したり、ストアに関連付けたりできます。
たとえば、「商品のハイライト
」というメタオブジェクト定義を作成し、「持続可能性
」と「快適性
」という定義からエントリーを作成することができます。メタオブジェクト定義とエントリーの作成について詳しくは、商品のハイライトの追加に関するチュートリアルをご覧ください。
ネームスペースとキー
ネームスペースとは、メタフィールドのグループのコンテナのことです。ネームスペース内でメタフィールドをグループ化すると、メタフィールドが同じキー名を持つ他のメタフィールドと競合するのを防ぐことができます。キーはメタフィールドの名前です。
ネームスペースとキーは、メタフィールドが作成されたコンテキストを区別し、カスタムデータインデックスでメタフィールドを識別するのに役立ちます。
Shopifyの標準商品分類
Shopifyの標準商品分類は、商品カテゴリー、属性、属性値のあらかじめ定義され標準化されたリストのことです。
Shopifyの標準商品分類は、以下の目的で使用されます。
- 商品属性 (カテゴリーメタフィールドとして参照) を使用できるようにして、各商品カテゴリーにマッピングします。
- Shopify内で商品を管理しやすくなります。たとえば、自動コレクションが作成される条件として使用したり、商品リストの絞り込みに使用したりできます。
- FacebookやGoogleなど、標準化された商品カテゴリーを要求している他のチャネルで商品を販売することが容易になります。
- 商品に課税される税率を決定します。商品には特別な税率または免除が適用される場合があります。商品が正しく分類されている場合、チェックアウト時に最も正確な税率が徴収されます。
タイプ
メタフィールド定義の基礎となるデータタイプは、重量、色、一行テキスト、日付、整数などです。このタイプにより、そのフィールドに値として入力できるデータの基本形式が決まります。
非構造化メタフィールド
定義のないメタフィールドです。これは通常、アプリによって作られるメタフィールドです。構造化メタフィールドが備えうる検証機能をすべて備えているわけではありません。構造化メタフィールドは、ストアの設定で作成されるメタフィールドです。非構造化メタフィールドは、定義に移行することができます。