ピクセルを移行する

以前、theme.liquidのようなロケーションで、ストアにピクセルを手動で追加していた場合、checkout.liquid (Shopify Plusプランのみ)、[追加スクリプト] (チェックアウト設定)、または [各種設定] ページでピクセルを追加していた場合、ピクセルをShopifyアプリピクセルまたはカスタムピクセルに対応するように移行できます。古いピクセルを移行した場合は、以下のような利点があります。

  • チェックアウトイベントを含む、お客様イベントの追跡に簡単にアクセスできる
  • プライバシーコンプライアンスのための組み込みツール
  • Shopifyとピクセルプロバイダーによる継続的なメンテナンスと改善

Shopifyのピクセルマネージャー、およびShopifyアプリのピクセルまたはカスタムピクセルに移行するメリットについて詳しく説明します。

[各種設定] ページでMetaピクセルとGoogleピクセルを移行する

管理画面のMetaおよびGoogleアナリティクスのピクセル管理設定がアップグレードされ、PCI DSSのセキュリティ基準と規制に準拠するようになりました。この変更により、ビジネスおよびお客様の情報がデータ漏洩や不正アクセスから保護されます。ストアをPCI DSS v4に準拠させるためのShopifyの措置について詳しくは、こちらをご覧ください。

追跡精度とパフォーマンスを最大限に向上させるためには、ピクセルを以下のいずれかのチャネルに移行します。

  • MetaピクセルをFacebookとInstagramチャネルに移行する
  • GoogleアナリティクスピクセルをGoogle & YouTubeチャネルに移行する

GoogleアナリティクスピクセルをGoogle & YouTubeチャネルアプリに移行する

タグをGoogle & YouTubeチャンネルアプリに移動していない場合は、測定の継続性を図るためにカスタムピクセルに変換されます。Googleアナリティクスの測定パフォーマンスや機能が低下する可能性があります。具体的には、以下のような影響が予想されます。

  • イベント測定やタグの動作の違いにより、Googleアナリティクスで報告されるデータが変化する可能性があります (データが失われる場合もあります)。

  • Googleアナリティクスの主要機能 (拡張測定やクロスドメイン測定など) が正しく動作しない可能性がある。

  • Tag Assistantが機能しない可能性や、GA4タグについて間違った報告が出力される可能性があります。

  • タグ診断でGA4タグが正しく識別されない可能性や、不適切な機能が推奨される可能性があります。

  • [その他のGoogleアナリティクスJavaScript] セクションに以前追加した設定がリセットされる。

  • Googleアナリティクスのタグに関する同意の扱いが変更される可能性がある。

theme.liquid、checkout.liquid、[追加スクリプト] から古いピクセルを移行する

theme.liquid、checkout.liquid、[追加スクリプト] から古いピクセルを移行する場合は、以下のいずれかの操作を行います。

ピクセルの移行は、お客様イベントの重複や欠落を避けるため、ストアの混雑が少ない期間に行うすることを検討してください。

ピクセルを移行する準備を行う

移行ワークフローを決定する際には、以下の点を考慮してください。

  • お客様イベントの欠落を最小限に抑える場合には、新しいカスタムピクセルを接続してから古いピクセルを削除します。
  • お客様イベントの追跡が重複しないようにする場合は、古いピクセルを削除してから新しいカスタムピクセルを接続します。
  • 古いピクセルを移行するには、古いピクセルコードを検出して、削除または変更する必要があります。ほとんどのピクセルには、検出に必要となる次の2つのコンポーネントがあります。 - ベースとなるJavascript SDK:Javascript SDKはヘッダーに配置される場合が多く、チェックアウト設定の [theme.liquid][追加スクリプト] で確認できます。 - お客様イベントを収集するための古いピクセルコード:通常は、テーマのLiquidファイルと、チェックアウト設定の [追加スクリプト] でこのコードを確認できます。お客様イベントのロケーション決定方法については、外部ピクセルプロバイダーのドキュメントを参照して、確認すべき情報を認識しておく必要があります。たとえば、Metaのピクセルには**fbq()というメソッドがありますが、Googleピクセルではgtag()dataLayer.push()**がよく使用されます。

アプリピクセルと互換性を持たせるように古いピクセルを移行する

次の両方の条件にあてはまる場合は、アプリピクセルと互換性を持たせるように古いピクセルを移行した方が望ましいことがあります。

  • お客様イベントを自動的に収集する、Shopifyアプリピクセルをインストールした。
  • アプリピクセルで追跡しないカスタムイベントのコードも追加した。

この場合、アプリ開発者の指示に従って古いピクセルを移行する必要があります。

古いピクセルをカスタムピクセルに移行する

次の両方の条件にあてはまる場合は、古いピクセルをカスタムピクセルに移行した方が望ましいことがあります。

  • Shopifyアプリをインストールすることなく、ピクセルのコードを手動で書いてインストールした。
  • 要件を満たすShopifyアプリピクセルはありません。

新しいカスタムピクセルは、古いピクセルコードの削除前または削除後に接続できます。

手順

  1. 必要な標準およびカスタムのお客様イベントに登録するカスタムピクセルを作成します。
  2. チェックアウト設定のLiquidファイルまたは [追加スクリプト] から、以前に追加したピクセルコードを削除または置き換えます。これには、Javascript SDKを含む古いピクセルコード、標準イベントを収集する古いピクセルコード、非標準イベントを収集する古いピクセルコードなどがあります。
  3. カスタムピクセルをストアに追加します
  4. カスタムピクセルを接続します

古いピクセルコードを削除または変更する

古いピクセルコードを検出したら、ピクセルが追跡しているイベントの種類に応じて、次のようにコードを削除するか、Shopifyの [Shopify.analytics.publish()] メソッドを使用して置き換える必要があります。

  • 検出したJavascript SDKのインスタンスすべてを削除できます。
  • 古いピクセルで標準のお客様イベントを追跡しており、追加するカスタムピクセルまたはアプリピクセルが標準のお客様イベントの収集をサポートしている場合は、そのコードを削除する必要があります。
  • 古いピクセルでカスタムのお客様イベントを追跡しており、追加するカスタムピクセルまたはアプリピクセルがカスタムのお客様イベントの収集をサポートしている場合は、そのコードを置き換える必要があります。

これは、非標準のお客様イベントを追跡する古いピクセルコードの例です。

<script>fbq("trackCustom", "my_custom_event");</script>

これは、古いコードを置き換える同等のコードの例です。

<script>Shopify.analytics.publish("my_custom_event");</script>

カスタムピクセルを作成する場合は、以下の例のようなカスタムイベントへのコードの登録を含める必要があります。

analytics.subscribe("my_custom_event", event => { fbq("trackCustom", "my_custom_event"); });

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