ドロップシッピング
Shopifyを通じて商品をドロップシップする場合、その商品の小売業者であるかのように、商品の販売に適用される法律および規制を遵守する必要があります。適用される法律および規制は、ストアの所在地および販売を行う地域によって異なります。ビジネスに適用される可能性があるポリシー、法律および規制については、こちらのページをご確認ください。
ドロップシッピングとは何ですか?
ドロップシッピングは、販売する商品を在庫保管しないフルフィルメントの方法です。代わりに、外部サプライヤーからアイテムを購入し、お客様に直接配送します。そのため、個々の取引中に商品を直接扱うことはありません。ドロップシッピングについて、詳しくはこちらをご覧ください。
商品の安全性
商品のドロップシッピングを行う場合、マーチャントには販売する商品の安全性を確認する責任があります。商品のドロップシッピングを行う前に、安全性に関連する以下の項目を確認してください。
- 商品の安全性に関する法律および規制を確認します。
- 商品には、適正なライセンス、証明書、マーク、安全に関する警告、商品を販売する管轄地域での指示書などの必要なドキュメントが揃っていることを確認します。
- 安全に関する警告および指示書は、商品を販売する管轄地域の公用語で書かれていることを確認します。
ある管轄地域において適切なライセンスや証明書を持っている場合でも、他の管轄地域においてはそのライセンスや証明書が有効ではない場合があります。商品の安全性に関連した法律は管轄地域によって異なるため、新しいマーケットで商品を販売するに先立って、弁護士に相談する必要があります。
米国で商品を販売するマーチャントの場合、消費者製品安全委員会のSmall Business ResourcesおよびRegulatory Robotを確認して、商品に適用される可能性のある安全性にかかわる重要な要件を特定する必要があります。
欧州経済地域 (EEA) に拠点を置いているか、EEAの消費者を対象にしている場合、欧州の法律が適用されます。以下のリソースを参照して、商品に適用される可能性がある重要な安全要件を確認してください。
- 一般製品安全性 (指令2001/95/EC)。
- 欧州経済地域における商品の安全規則の定義および施行について記載された、欧州委員会の消費者向け商品の安全性に関するリソース。
- 禁止またはリコールされた商品を含む、商品の安全性に関する欧州法について記載された欧州委員会の商品の安全性に関するリソース。
EEA外に拠点を置いているものの、EEAの顧客を販売の対象としているマーチャントには、上記の法律が適用されます。たとえば、EEAの現地語 (英語以外) を用いて、欧州の国で地元のメディアを使用して宣伝する場合、またはEEAに基づくドメイン名を使用してウェブサイトを作成する場合、これらの法律が適用される場合があります。
詳しくは、欧州経済地域 (EEA) および欧州連合との関係をご覧ください。
商品責任
ドロップシッピングのフルフィルメント方法を使用しているために商品を直接取り扱わない場合でも、販売した商品が、その配送先となる管轄地域の安全性の基準を満たさない場合には、法的責任を問われることがあります。
ドロップシッピングフルフィルメント方法を使用する前に、信頼のおけるサプライヤーを選ぶようにしてください。信頼のおけるサプライヤーを選ぶのに役立つヒントを紹介します。
- 検討中のサプライヤーのレビューを読む
- サプライヤーのポリシーを読む
- サプライヤーの業務について、サプライヤーと話し合う
- サプライヤーから商品を購入して、そのサービスの質を評価する
ドロップシッピングのフルフィルメント方法を使用して商品を販売する前に、商品の安全性とコンプライアンスに関する法令を確かめ、商品を販売する管轄地域で商品がリコールされていないかを確認してください。詳しくは、ドロップシッピングフルフィルメント方法を使用する際の「サプライヤーの選択」および「販売する商品の選択」をご覧ください。
商品リコール
商品のリコールとは、欠陥があったり安全ではなかったりする商品をお客様から回収することです。リコールは多くの場合、製造上の欠陥に関する安全上の懸念から発生します。商品のリコールは、会社が自社商品について政府に報告したとき、あるいは政府がお客様等から報告を受けた後に実行される場合があります。
マーチャントには、ビジネスを運営している管轄区域におけるリコールに関する法的要件を遵守する責任があります。
販売している商品が後にリコールの対象となった場合、その商品をオンラインストアからすぐに削除する責任があります。法律で要求されている場合は、その商品を購入したお客様に通知し、これからの手順についてアドバイスする必要性が生じることもあります。
販売している商品に健康上もしくは安全上の問題がある可能性を認識した場合、政府にその情報を報告する法的義務があるかどうかについて弁護士に相談する必要があります。報告した場合、政府は報告内容を評価し、リコールが適切かどうかを判断します。
商品のリコールを実行する場合に備えて、リコール計画を策定するかどうかを検討する必要があります。綿密かつ適切なリコールにより、お客様への被害を防止し、ビジネスへの悪影響を最小限にとどめることができます。
配送や処理にかかる時間
Shopifyの利用規約では、商品の取り扱いと配送に関する情報をオンラインストアに追加して公開する必要があります。配送時間や追加料金 (輸入手数料や関税を含む) などの注文の詳細は、お客様が購入手続きを完了する前に伝える必要があります。また、お客様が注文を行った後に、その注文に遅延や変更が発生した場合も、そのことをお客様に伝える必要があります。
ドロップシッピングのフルフィルメント方法を使用する場合、商品が外部サービスや配送元から配送されることをお客様にお知らせすることをお勧めします。ドロップシッピングのサプライヤーを選択する前に、サプライヤーから商品を注文してみることで、注文の処理や配送、商品の到着にどれほどの時間がかかるのかを判断できます。
欧州経済地域における注文のフルフィルメントと配達の要件
欧州経済地域 (EEA) には、注文のフルフィルメント、配送情報、輸入または通関の手数料の開示に関連する、以下の法律が存在します。
注文のフルフィルメントに関連するEEAの法律について、詳しくは以下のリソースを確認してください。
EEA外に拠点を置いているものの、EEAの顧客を販売の対象としているマーチャントには、上記の法律が適用されます。たとえば、EEAの現地語 (英語以外) を用いて、欧州の国で地元のメディアを使用して宣伝する場合、またはEEAに基づくドメイン名を使用してウェブサイトを作成する場合、これらの法律が適用される場合があります。
返金を処理する
Shopifyの利用規約によれば、オンラインストアには最新かつ正確な返金ポリシーを公開し、だれでも確認できるようにしておく必要があります。返金ポリシーには、以下の情報を含めることをお勧めします。
- 商品を返品できる期間
- 返品の発送先住所
- 返品にかかる費用、および返品費用をだれが負担するのか
- マーチャントのロケーションとの関係で、お客様の住所によって返金を受け取るまでに要する時間が変わる場合があること
- お客様に期限内に返金されなかった場合、お客様が問い合わせに使用できる連絡先情報
欧州経済地域 (EEA) に拠点を置いているか、EEAの消費者を対象にしている場合、欧州の法律が適用される可能性があります。返金ポリシーには、EEAのお客様に対し、商品の購入を取り消す権利および商品の適合性の原則を含む基本的権利についての情報も記載する必要があります。たとえば、EEAのお客様は通常、オンライン商品の配達から14日以内であれば、その商品を返品することによって全額返金を受ける権利があります。
EEAのお客様の権利について、詳しくは以下のリソースを確認してください。
返金に関する法的要件については、マーチャントの管轄地域およびお客様の管轄地域の法律を確認する必要があります。最新かつ正確な返金ポリシーを表示していない場合、Shopifyは、アカウントの停止を含む措置を講じる場合があります。
欧州経済地域 (EEA) 外に拠点を置いているものの、EEAのお客様を販売の対象としているマーチャントには、上記の法律が適用されます。たとえば、EEAの現地語 (英語以外) を用いて、EEAの国で地元のメディアを使用して宣伝する場合、またはEEAに基づくドメイン名を使用してウェブサイトを作成する場合、これらの法律が適用される場合があります。
費用込みの価格設定
ドロップシッピングのフルフィルメント方法を使用して、商品を国外から別の国へ輸入する場合、輸入商品であること、また通関手数料がかかる場合があることを正確に記載することは重要です。
欧州経済地域 (EEA) に拠点を置いているか、EEAの消費者を対象にしている場合、欧州の法律が適用される可能性があります。また、該当する場合は、税金、配達費用、送料などを含む、商品やサービスの合計価格に関する情報をEEAのお客様に提供する必要があります。
EEAのお客様に関する権利の詳細については、以下のリソースを確認してください。
欧州経済地域 (EEA) 外に拠点を置いているものの、EEAのお客様を販売の対象としているマーチャントには、上記の法律が適用されます。たとえば、EEAの現地語 (英語以外) を用いて、EEAの国で地元のメディアを使用して宣伝する場合、またはEEAに基づくドメイン名を使用してウェブサイトを作成する場合、これらの法律が適用される場合があります。
リソース
商品の安全性に関する具体的な情報は、以下のリソースからオンラインで確認できます。
商品のリコールに関する具体的な情報は、以下のリソースからオンラインで確認できます。
- 商品のリコールに関するカナダのオンラインリソース
- リコールに関するアメリカのオンラインリソース
- 東南アジア諸国連合 (ASEAN) 商品アラート
- 欧州共同体緊急情報システム (RAPEX)
- 経済協力開発機構 (OECD) の商品リコールに関するグローバルポータル
返金に関する具体的な情報は、以下のリソースからオンラインで確認できます。